どうも床下です。
昨日X(旧Twitter)で見かけたんですが、最近の若者の中にはLINEなどのチャットアプリで相手の文章に句点がついていると怒っていると感じる人がいるようです。
確かに読点は使えど句点はチャットではあまり使わない印象があるが、かと言って怒ってるという印象になるか?
そんなこと言ったら俺のチャットの文章なんて常にガチギレ状態な気がする……。
俺がオッサンって言いたいんか?!?!?!
前回のあらすじ
朝のラスベガス散策を終え、グランドキャニオンへ向かう床下一行。
のんびりスタバで飲み物をテイクアウトし、車内ではクイズをしながら中継地点のキングマンを目指していた。
この時点で、既に時間は押し始めていた……。
2日目【Kingman】
■キングマンとルート66
クイズをしながら車を走らせ、グランドキャニオンの中継地点であるキングマンに到着。
キングマンは人口こそそこまで多くないものの、ラスベガス、ロサンゼルス、フェニックス、グランドキャニオンへとそれぞれのびる幹線道路が通っており、交通の要所として知られる。
加えて、この街にはかの有名な旧国道66号線の名残がある。
アメリカの道路の番号なんか知らねえよという人でも、「ルート66」というワードに聞き覚えがある人は多いのではなかろうか?
日本でも、アメリカを意識したハンバーガーショップやアメリカ風の雑貨屋*1に行くと、大抵このルート66の看板が見つけられると思う。
ルート66は20世紀前半にアメリカ大陸を横断する国道として建設され、その時代の物流の発展に大きく寄与しただけで無く、道路沿いの街々は中継地点として大変賑わったという。
しかし、時代が進み、州間高速道路(ハイウェイ)が建設されると、ドライバーたちはより迅速かつ快適な運転を求め、段々とルート66は衰退していった。(より正確な歴史はwikiをご参照ください)
しかし、ルート66の繁栄にあやかっていた街、人、企業からすれば簡単に納得できることではなく、ハイウェイの建設に関して訴訟問題にまで発展する州もあった。
そのような風潮が段々とアメリカ本土全体に広がり、いつしかルート66は「ただの長い道路」では無く「アメリカの発展に寄与した歴史的建造物」という認識に変わっていったのだった。
各州ではルート66協会が発足され、その州を通っているルート66の一部を取り壊すのでは無く、州道66号線に置き換える動きが活発化し、今に至る。
つまりアメリカの道路番号において、66という数字は言わば永久欠番なのである。
ちなみに、ピクサーの「カーズ」ではこのルート66がストーリーの主軸となっている。
■ランチ
そんなキングマンでの昼食なわけだが、行くお店は決まっていた。
アメリカに行く少し前、床下はリビングで金曜23時ごろに始まる「アナザースカイ」を見ていた。
今回のゲストは芸人のヒコロヒー、そして肝心のアナザースカイがアメリカのルート66だった。
これはちょうど良いと思って見ていると出てきたのが、キングマンにある「ミスター・ディー・ジー ルート66ダイナー」だった。
街中で一際目立つ壁の色をしているお店がそれだ。
ミスター・ディー・ジーは1980年代にオープンし、ルート66をコンセプトとしたインテリアや装飾、料理で世界的に一躍有名となったダイナーだ。
ルート66協会が1990年代に発足したことを考えると、経営者には先見の明があったのだろう。
店に着くと、多くの客で賑わっていた。
店内はぎゅうぎゅうで席が埋まっていたため、屋外席に座ることにしたのだが、これが失敗だった。
時刻は12〜13時ごろだったため、最高気温(30〜35度)に達しており、おまけにハエが多かった。
また、店員は一度店内に戻ると中々外には出てこず、注文をできずにいた。
幸い途中で店内の席が空いたため、そちらに移って注文を完了させたのだが、ここまでに20〜30分を要してしまった。
店内はいかにもダイナーという感じで、ところどころにルート66を想起させるインテリアやその時代に流行したエルビスプレスリーの絵があり、BGMもそれにならっていた。
何というか、あまりにも観光客向けという感じで俺としては逆にちょっと萎えた(これなら日本でも同じような店あるな〜みたいな感じ)のだが、それでも料理は美味しかったので満足した。
食後トイレに行ったのだが、男女それぞれ一つしかないため、どちらもそれなりに並んでいた。
特に女性側がひどく混んでいたため、業を煮やした白人のおばさんが「あたしもうこっちでいいわ〜うふふ〜」と言いながら男性側(俺の後ろ)に並んでいた。
逆だったら非難轟々なわけだが、厚かましいおばさんは日本だろうがアメリカだろうがいるもんだなと思った。
■ルート66のモニュメント
ミスター・ディー・ジーから道路を挟んで向かい側にルート66の記念撮影用のモニュメントがあったので、そこへ行くことに。
車一台が通れる小さなロータリーの終点にゲートのようなモニュメントがあり、そこに車を停めて撮るような仕様になっている。
車との関係性の深いルート66ならではの工夫だ。
何台かの車両が並んでいたのだが、我々の前には馬鹿でかいハーレーにタンデムで乗った太った老夫婦がいた。
観察していると、並んでいる人がカメラ係を請け負うような暗黙の了解ができているようで、我々の後ろに車両は並んでいなかったので、皆に「お前行ってこい」と言われ、俺が老夫婦の写真を撮りに行くことになった。
ここまでの記事でもお分かりの通り俺は英語力がカスなので、内心ドキドキしながら英語覚えたての中学生よろしく「写真撮ってあげようか?」と老夫婦に駆け寄って聞いたら、おもむろにセルカ棒を取り出して「No thank you」と言われた。
「老夫婦、旅行慣れしすぎだろ、俺の勇気を返してくれよ」と思ったが、その後わざわざ我々のために写真を撮りに戻ってきてくれたので許した。
「ドア、開けときましたよ」文化もそうだが、アメリカ人はなんかこういう類の親切心が強いなと思った。
そんなこんなしているうちに、時刻は何と14時半。
グランドキャニオンの日没は18時ごろで、猶予はおよそ3時間半。
キングマンからグランドキャニオンまでは3時間程度かかるので、ついに予断の許さない状況となってきていた。
我々は急ぎグランドキャニオンへ車を走らせるのであった。
いつもより少々短いですがきりが良いので本日はここまで。
皆さんも薄々感じていたかもしれませんが、全然夜まで書けませんでしたね。
アメリカでの気づきシリーズなどをどんどん放出しているから段々テンポが速くなるはずなのになぁ……。