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アメリカ旅行記その16

どうも床下です。

 


たまに奥さんと話す話題なんですが、小学生の時に一人称が「オ↑レ↓」の男の子がいなかったですか?

これは奥さん共々めちゃくちゃ偏見なんですけど、「オ↑レ↓」の子って大抵自己主張が激しくて自分の話しかしなくて周りからちょっと煙たがられがちだと思うんですよね。

通勤時に電車で一緒になる小学生の集団にも大体1人は必ずいて、やっぱり上述の特徴を持ってる子が多いなぁと思います。

卵が先か鶏が先かみたいな話なんですけど、アレは何か因果関係があるんすかねぇ。

奥さんと「もし子供が生まれたら絶対にオ↑レ↓はやめさせようね」みたいな話をしています。

ちなみに俺は小学生時代に一人称が「おいら」だった時代があります。*1

ちびまる子の山田か俺は。

 


前回のあらすじ

先輩A眠れない事件があるも、無事にモニュメントバレーの日の出を見届けた床下一行。

ゆったり朝食や土産選びを楽しみ、別れを惜しみながらもモニュメントバレーを発つのであった。


4日目【Monument Valley】

フォレスト・ガンプ・ポイント

モニュメントバレーを離れる前に、実はもう一つ寄りたい場所があった。

それがフォレスト・ガンプ・ポイント。

フォレスト・ガンプというのは1994年に公開されたハリウッド映画のことで、その撮影地に使われた場所がフォレスト・ガンプ・ポイントと呼ばれています。

 

以前の記事にも書いた通り、モニュメントバレーはビュートやメサが点在する地域一帯を示す言葉で、様々なところにビューポイント(名所)が存在するんですが、フォレスト・ガンプ・ポイントもその一つということです。

フォレスト・ガンプアカデミー賞を受賞してるだけあって日本でも割と知名度の高い映画で、趣味の項目に「映画鑑賞」と書く人なら大抵1回は観たことある作品かなと思います。*2

フォレスト・ガンプというのは映画の主人公の名前のことで、幼い頃から周りに比べて知能指数が低いと診断され嘲りなどを受けつつも、その清い心と周囲の善人たちの協力を得て様々な成功を収めていく、というストーリーです。

何やかんやあって物語の終盤でガンプはアメリカ大陸を走って横断することになる*3んですが、この横断をやめて立ち止まるところがフォレスト・ガンプ・ポイントになります。

コメディなのかヒューマンなのか、ジャンルのよく分からない不思議な雰囲気の映画なんですが、アメリカの各地がロケ地として使われていたり、その時代の実際の出来事にリンクさせたメタネタ(あの有名人は実はあの時ガンプに会っていたから成功したんだ!的な)があったりして、アメリカ人なら余計に面白く観られるんだろうなと思います。

気になる人は是非観てみてください。


モニュメントバレーのゲートを抜け、来た道とは逆方向に163号線を走ること15分程度のところにフォレスト・ガンプ・ポイントはある。

あるとは言ってもフォレスト・ガンプ・ポイントは展望台のようなものがあるわけではなく、映画に使われたシーンは道路のど真ん中である。

道路脇の小さな停車場に車を寄せると、他にも何台か車が停まっており、目的はみんな同じ。

車通りはそこまで多いわけでは無いので、車が来ないタイミングを見計らって道路のど真ん中に陣取り、各々思い思いの写真を撮っていく。*4

俺はフォレスト・ガンプ自体一回しか観たことないし、そこまで心動かされた作品では無かったので早々に終わらせたが、他のメンバーはフォレスト・ガンプと同じように道路のど真ん中を走る写真や動画を撮って楽しんだ。

f:id:meeeeeeeeen:20231019194300j:image眼科のアレみたいな道(伝われ)

 

f:id:meeeeeeeeen:20231019194359j:image走る先輩A


f:id:meeeeeeeeen:20231019194402j:image奥さん


f:id:meeeeeeeeen:20231019194405j:image先輩B(漫画に出てくる強敵みたいな立ち方)

 

4日目【Monument Valley〜Flagstaff】

実績解除

フォレスト・ガンプ・ポイントも無事に撮り終え、モニュメントバレーを存分に堪能した一行。

モニュメントバレーはこの旅において折り返し地点であり、ここからは帰りの飛行機に間に合うように徐々にロサンゼルスへ近づく手筈となっている。

本日の最終目的地はフラッグスタッフを更に南に走ったところにあるフェニックスという都市である。

本日の総走行距離は329マイル(530キロ)、走行時間はおよそ6時間、東京駅から盛岡駅ぐらいまでの距離で、何気にこの旅で最長距離である。

しかし今日の日程には観光は組み込まれていないため、順当に行けば夕方には着く見込みだ。

とはいえ、何にも寄らずにそのまま行くというのも味気ないので、経由地であるフラッグスタッフに再度立ち寄ることにした。

記事内で「フラッグスタッフの雰囲気が気に入った」と書いたが、それは俺だけじゃなく割とメンバーの総意だったのである。

 

フラッグスタッフへ向けて昨日通った道を直走るのだが、ここで俺にはもう一つやりたいことがあった。

それは「アメリカでアメリカのタバコを吸うこと」である。

大学時代に元々タバコを吸っていて、結婚を機に禁煙している状態である。

禁煙というのはニコチン中毒との戦いで、基本的に一度中毒になってしまったら完治するということはなく、大小はあれど一生「タバコを吸いたい」という気持ちと戦い続けることになる。

3日目、グランドキャニオンやらアンテロープキャニオンやらモニュメントバレーと言った大自然に触れる中で、俺の中では沸々とタバコ欲が出てきていた。

喫煙者あるあるだが、大自然で吸うタバコというのは格別に美味いということを知っているからだ。

奥さんに「アメリカでアメリカのタバコを吸うという実績を解除したい」と懇願し、一本だけ許しを得ることができた。*5

 

ガソリンスタンドに立ち寄ったタイミングで、ショップに陳列されているタバコから銘柄を選ぶことにした。

アメリカのタバコ」とは言うものの、そもそもタバコというのはアメリカが発祥*6であり、アメリカの原住民が吸っていたタバコをコロンブスがヨーロッパに広めたことで世界中に広まったとされている。

そんな背景もあり、現在世界中で市販されているタバコの大体半分くらいがアメリカ製であることから考えても、「アメリカのタバコ」というのは若干の違和感がある。

 

銘柄の候補は2つあった。

1つは言わずと知れたタバコ企業最大手のフィリップモリス社の看板商品であるMarlboro(日本ではマルボロの愛称で親しまれている)で、その名前の由来は公式サイトには、イングランド南部に位置するウィルトシャーの町「モールブラ」に工場があったことから名付けられた、とある。*7

ja.wikipedia.org

 

日本でも多くの銘柄がある人気商品であり、そのパッケージの色やフレーバーの違いから、赤マル*8・金マル*9マルメン*10などと呼ばれている。

ちなみに昔はマルボロのCMがテレビで流れていたんですが、このCMのロケ地としてモニュメントバレーが使われていたりする。


もう1つの銘柄はアメリカンスピリット(通称アメスピ)で、モニュメントバレーにもそこそこ近いニューメキシコ州サンタフェという街で生まれたタバコである。

ja.wikipedia.org

 

アメスピはそのパッケージからも分かるようにアメリカ原住民をイメージしたタバコブランドであり、添加剤を一切使用していないのが大きな特徴である。*11

また、これは初めて知ったのだが、アメスピの収益の一部はネイティブアメリカンの文化保護や教育のために用いられているらしい。

 


どちらも「アメリカと言えば」なタバコなので迷ったが、アメリカンスピリットにした。

ちなみに日本では自販機があるがアメリカには無く、基本的にガソスタのショップかタバコ屋で買う必要があり、なおかつ日本よりも身分証明が厳しく、IDやパスポートを提示する必要がある。

レジに並んでいるタバコから銘柄を選び、店員に告げたのだが、どうやら俺の「アメリカンスピリット」の発音が最悪だったらしく何回か聞き返された。(ちなみにこの時は何故か身分証の提示を求められなかった)

味はまあ、正直元々アメスピをそんなに吸ったことがないので日本との違いは分からなかったが、とりあえずめちゃくちゃ美味かった。

ただ、久しぶりのタバコでヤニクラが激しく、連日のアメリカ飯で胃もやられていたので、吸い終わった後はしばらく具合が悪くなった。

紙巻きタバコが如何に身体に毒かを久しぶりに身を以て体験することになったわけだ。

ちなみに、帰国後にニコチン中毒にさいなまれて加熱式タバコを買ってしまい、奥さんに見つかって平謝りするという愚行に出ることをこの時の俺はまだ知らない……。

f:id:meeeeeeeeen:20231019194739j:imageタバコを吸うわし。ちなみにこのガソスタには野犬が3匹くらいいて普通に怖かった。

 

 

本日はここまで。

現在はまた禁煙生活に戻っております……。

*1:家の中限定だけど

*2:知名度的にはショーシャンクとかグッドウィルハンティングとかニューシネマパラダイスとかそこらへんのイメージ

*3:書いてる自分でも意味不明だが、まあ作品を見てくれ

*4:撮影者との事故に配慮してのことだが、この付近の道路だけ制限速度が遅く設定されていた。

*5:こうして文章にしてみると何ともまあ情けない男……

*6:喫煙としてのという意味で、植物としては知らん

*7:フィリップモリス社は現在の本社はアメリカにあるが、起源はイギリスなので工場もイングランドにあった

*8:一番オーソドックスなマルボロ

*9:赤マルよりタールが低くマイルド

*10:メントール配合

*11:タバコには燃焼を促進する添加物が大体入ってるんですが、アメスピにはそれすら入っていないので燃えにくく、放っておくと立ち消えすることもある