どうも床下です。
最近夫婦揃って犬*1に興味があって、飼いたいとは思いつつも衣食住の変化を考えるとどうかなぁ〜とか考えながら公園などに出向いて色んな犬を眺めていたらいつの間にか2年経っていて全然「最近」じゃ無くなってきました。
ちなみに我々夫婦は「大まかな意向」は一致することが殆どなんですが「細かい意向」が全然合わないことがよくあります。
犬で言うなら「犬を飼いたい」は一致するんですが、犬種となると奥さんは長毛種や小型犬(テリア系とかキャバリアとかプードルなど)が好きな傾向があり、俺は短毛種や中型〜大型犬(ビーグル、イタグレ、ボーダーコリーなど)が好きな傾向で、だから中々飼うに至らないというのもあります。
まあどうでもいい話題なので本題にいきましょう。
前回のあらすじ
ホースシューベンドの一件で体力を消耗した一行だったが、アンテロープキャニオンの神秘性はそれを遥かに凌駕していた。
無事ツアーが終わり、次の目的地に向かう車中で床下は眠りに落ちるのであった。
3日目【Antelope Canyon〜Monument Valley】
■ナバホ族の街
アンテロープキャニオンを出発したものの、俺は車中で寝てしまっていたのでここらへんの風景は不明です。
なので次の目的地の説明をしようかと思います。
次の目的地はモニュメントバレー。
グランドサークルの観光スポットの一つであり、今夜我々が宿泊する「The View Hotel」がある場所です。
モニュメントバレーは名前に谷とついているが、グランドキャニオンと同じような渓谷があるというわけではない。
皆さんは色んなハリウッド映画やCMなどで、赤褐色の広大な荒野にポツンと佇む円柱型の岩山(丘)を見たことはないだろうか?(どんな映画で見られるのか気になる人は下の動画を参照してください)
その岩山はビュートと呼ばれるものであり、ビュートがまるでモニュメント(記念碑)のように点在している地域全体がモニュメントバレーと呼ばれているのだ。
モニュメントバレーには黒い三連星の如く並ぶ3つのビュートがあり、観光マップなどにも載っていることが多いのだが、これの真正面に今夜予約したThe View Hotelは存在する。
モニュメントバレーはアンテロープキャニオンツアーの駐車場から98号線を南東に走り、160号線に乗り換えて今度は北東へ向かい、途中の分岐で163号線に乗り換えて少し走った先にある。
総走行距離は119マイルでおよそ200キロ弱、所要時間は2時間なので、大体東京駅から日光東照宮くらいまでである。
今までの工程から考えると近い方であり、時刻は15時ごろだったので、夕方には着く計算だ。
さて、そんなこんな言ってるうちに俺が起きました。
目覚めると、相変わらず変わり映えしない荒野が続いており「流石にもう感動はないな」と思っていた。
しばらく景色を眺めていると、ちょこちょこと建物が現れ始め、小さな街が見えてきた。
その街はカエンタと言い、160号線と163号線の合流地点にあり、多くのナバホ族が暮らしている原住民の街である。
今夜予約したThe View Hotelはレストランはあるのだがディナーの予約は取っておらず、ホテルの周りは荒野が拡がっているのみなので、我々はカエンタでディナーをテイクアウトすることにしていた。
立ち寄ったのは「Reuben Heflin」というネイティブアメリカン料理を振る舞うレストラン。
「Hampton Inn Kayenta」というホテルの一階の一区画にあったのでちょっと迷ったりした。
ここもGoogleマップで評価が高かった店だ。
何品かを注文し、出来上がりを待っている間、ホテルのロビーの一角にあるソファー席で待っていたのだが、先輩Bはそこでおもむろに横になって熟睡し始めた。
いや、そんなことある?そこで横になって寝るのは結構メンタル強くない?と思ったが、まあ先輩Bはいかにもメンタルが強いので誰も気に留めていなかった。
しばらく待っていたが中々できないので、俺と奥さんはひと足先にちょっと歩いたところにあるスーパーでドリンク(主に晩酌用の酒)を買いに行くことにした。
アメリカのスーパーは何もかもデカくてどこもコストコみたい、という話を聞いていたので、この旅で一度は行ってみたいと思っていたところだった。
スーパーの入り口。抽象化されたモニュメントバレーの絵が絶妙に可愛い。
スーパーには小さな映画館もあって、グランツーリスモが上映中だった。
入ってみると、確かに店内は片田舎のスーパーとは思えないレベルででかかった。
野菜、肉、お菓子、冷凍食品、日用品、どれを取ってもコーナー自体が巨大で種類や量が尋常ではなかった。
特に野菜は、欠けてたり色が悪いのがあったり形が変だったりという日本なら規格落ちしそうなものも置かれており、その分円安を考慮しても安値だった。
我々夫婦は色々目を奪われつつもドリンクを探したのだが、いくら探しても酒類のコーナーが無いのである。
業を煮やした奥さんが店員さんに聞いてくれたのだが「酒類?置いてるわけなくない?」というようなちょっと呆れるような素振りで返されたらしい。
無いなら無いにしても、その態度はどういうこと?と思ったのだが、ネットで検索したところ原因が判明した。
どうやらナバホ族の住むナバホ居留区では、酒類の販売と摂取を禁じているらしい。
ここはナバホ居留区の街、店員やお客もアンテロープキャニオンのツアーガイドのように外見からして原住民という感じの人が殆どであり、言われてみればさっきのレストランにもお酒は一切置かれていなかった。
禁止にしている理由を少し調べてみたのだが、いくつかあるブログを参照して要約すると「ネイティブアメリカンは歴史的に見ても現代の統計で見ても酒があるとダメになってしまう人が多いから」ということらしい。
そんなことあるか?と思うのだが、実際にイギリスがインディアンの土地にわざと酒を持ち込んで自滅させたりする作戦もあったようである。
遺伝がそうさせるのだろうか。
それとも、娯楽の少ない広大な荒野に住むネイティブアメリカンにとって、アルコールは刺激が強すぎるのかもしれない。
■モニュメントバレーへ
何はともあれ夕飯をゲットした一行はカエンタを出てモニュメントバレーへと向かう。
向かうとは言っても、道中には既に遠くにビュートやメサ*2が見えており、モニュメントバレーの一部を通っているようなものである。
日は傾き始め、元々赤土気味ではあるのだご、夕暮れの日差しを浴びて辺りはより赤く光っている。
おまけに空には虹が架かっており、すごい風情のない言い方をすると勝ち確の風景だった。
我々は時折車を停め、撮影に勤しんだ。
虹とモニュメントバレー。
虹とモニュメントバレーその2。
撮影会をやってるうちにどんどん日は暮れてゆく。
そうこうしているうちに、目的地であるThe View Hotelへ続く道へと入った。
まず有人のゲートがあり、そこで予約の確認などが行われ、通行料を支払う。*3
そこから少し真っ直ぐ走ると、The View Hotelへと辿り着いた。
このホテル、マジでモニュメントバレーのど真ん中にあるので、360°どこを見渡しても絶景が広がっており、目が回るレベルであった。
周りの景色を撮りつつ、チェックインするためにフロントへ向かった。
フロント近くの駐車場からの一枚。適当に撮ってもビュートが写り込んで勝手に壮大にしてしまう。
ホテルの看板。ちょっとダサくない?
日没はもう少しといったところ。
だが、いざフロントで名前を店員に伝えると「本当に予約したか?別の名前だったりしない?」と言われた。
そんな事はない、と言うのだが実際に予約は入ってないようだったので、予約表を見せたところ「あーこれはコテージの方だね、受付が違うわ」と言われた。
The View Hotelには普通のホテルの一室とコテージ(一棟貸し)があり、我々はコテージで予約していたのだ。
コテージ受付の場所を案内され、車でそちらへ向かうと、きちんと予約が入っていることがわかった。
車を駐車場に停め、コテージへと荷物を運び込んだ。
コテージの目の前には上述した黒い三連星ビュートが鎮座しており、それ以外には一面に荒野が広がっているのみの異様な光景であり、「俺、こんなとこで一泊するんか」と不思議な気持ちになった。
普通に馬がいた。夜になったらいなかったけど、どこ行った?
黒い三連星ビュート。俺は左の奴が好き。
コテージからは若干ずれた間隔で見える。
コテージの中。普通に4人では狭い。
コテージの外観。この逆側には広大な荒野と黒い三連星が並んでいるのみである。
日も沈み、一通り写真を撮ってディナーを食べることとしたのだが、ここでミス。
誰か写真を撮っているだろうと思ったが、探してみたけど一枚もなかった。
多分だけど俺の記憶ではナバホタコとポークリブとサラダともう一品くらい食べた気がする。
そしてこのディナーで食べたナバホタコがめちゃくちゃ美味かった。
ナバホタコはトルティーヤの代わりにナバホブレッドというものを使ったタコスで、ブレッドとは言っているものの発酵はしておらず、練った小麦粉を揚げ焼きした揚げパンで、食べた感じとしてはしっとり感の強いナンと言ったところである。*4
多分アメリカで食べた料理の中で一番美味かったと思う。
そりゃあまあ、柔らかく煮込んだ牛肉を揚げパンで挟むというデブ御用達のご飯なので、不味いわけがないのだが。
そんなこんなでディナーを食べ終えた我々は、すっかり夜になったモニュメントバレーに瞬く星がとてつもないことに気づいた。
フラッグスタッフの星も凄かったが、さらに明かりが少ないモニュメントバレーでは天の川まで如実に確認することができた。
一休みした後、我々は天体撮影に勤しむことにしたのである。
本日はここまでなんですが、最後に小噺を一つして終わります。
我々夫婦は2人とも現時点で太ってはいないのだが、互いにデブ飯のファンであり、この前は「デブ飯山手線ゲーム」まで敢行しました。
デブ飯というのはただカロリーが高いというだけではなく「デブが好きそう」という観念が大事であり、昨今ネットミームとなっている「三色チーズ牛丼特盛温玉付き」もデブ飯の一つだ。
下記のデブ飯を溺愛した経験が多々ある人は漏れなくデブの才能があるので日々の食生活には気を使ってみて欲しい。*5
それではまた次回。
・ピザ
・ピザポテト
・ピザまん
・とにかくピザと名のつくもの
・お弁当のメインのおかずの下に敷いてある素パスタ
・サイゼの辛味チキン
・ミスドのオールドファッション
・びっくりドンキーのチーズカリーバーグディッシュ
・一平ちゃんソース焼きそば
・日清チリトマトヌードルBIG
・高速のSAなどにたまにある牛串
・明太チーズ釜玉うどん
・コンビニの大盛りペペロンチーノ
・セブンに昔売っていたネギ塩豚カルビ重