どうも床下です。
この前渋谷を歩いていたとき、後ろを歩いていた20代前半くらいの女性の腕にぶら下がっている傘に俺のかかとが当たって傘がカシャンと落ちてしまったんですが、その女性にめちゃくちゃデカい舌打ちをされました。
やっぱり渋谷は怖い街です。
今のところ東京で一番嫌いな街です。
皆さんも渋谷に行く時はお気を付けて……。
前回のあらすじ
無事フラッグスタッフに辿り着いた一行は束の間の散歩とディナーを堪能した。
翌日のハードスケジュールに備えるため、余韻に浸る間もなくそそくさと眠りにつくのであった。
3日目【Flagstaff〜Grand Canyon】
■グランドキャニオン
4時半、アラームの音で目が覚める。
いくら最近朝型とはいえ、最悪の体調である。
それは俺だけでなく先輩Aも同じでした。
とはいえあんまり時間もないので、そそくさと荷物をまとめ、外に出る。
外気は昨夜よりも一層冷えており、吐く息が白くなっている。真っ暗で灯りが少ない分、昨日よりも星が瞬いていた。
そんな星を眺める暇もなく、荷物を車に積み込み、180号線を通ってグランドキャニオンへ向かった。
時刻はまだ5時も回っていなかったが、180号線はそれなりに車通りがあり、同じ方向に向かう車も何台かあった。
しばらく走っていると、段々と東の空が明るくなってきて、所謂ブルーアワーの空模様へと変わっていった。*1
180号線から64号線へ乗り換えて北上し、昨日すんでのところで引き返した街Tusayanを通過してまたしばらく走ると、グランドキャニオンへ入るためのゲートが見えてきた。
グランドキャニオンは他の国立公園や日本で言うところの知床半島・上高地のように国によって管理されているため、敷地内に入るためのゲートが設置されており、通行料を支払う必要がある。
グランドキャニオンのゲートは24時間営業らしく「まさか交代制で人が回してるのか?」と思ったが、そこは流石に自動化されていた。
カードで通行料を支払い、更にしばらく走り、グランドキャニオン・ヴィレッジという観光案内所や土産屋などが密集している道の駅のようなところの駐車場に車を停めた。
グランドキャニオンには「〜ポイント」と言った感じでいくつか鑑賞ポイントがあるのだが、我々はグランドキャニオン・ヴィレッジからしばらく歩いたところにある「マーサー・ポイント」を目指していた。
Googleマップを調べた限り、そこが最も口コミ数が多く評価も高かったため、初心者の鉄板ポイントだったのだろう。
マーサー・ポイントへ向かう際、他の観光客の中には日の出を確実に見るために速足で向かう者もいたので、我々もつられて速足になった。
無事マーサー・ポイントへ辿り着くと、太陽はギリギリ顔を出しておらず、既に多くの観光客がグランドキャニオンへ続く崖の前にある鉄柵にひしめき合っていた。
我々も空いているところを見つけて陣取り、日の出を待った。
ここからは言葉だけで伝えるのもアレなので、写真と一緒にどうぞ
一応ザックリ感想も羅列しておく。
・まあとにかくデケえ、これは実際に見ないと分からん
・グランドキャニオンに行った奴は全員漏れなく「距離感が分からなくなる」と述べることを俺は知っていたが、マジで分からなくなるのがすごい
・グランドキャニオンはガンダム作品にも登場するのだが、実際にガンダムが立ってたらどんな感じで見えるのかイメージできないくらい距離感が分からない
・太陽がちょうどグランドキャニオンの対岸から昇るので、逆光すぎて日の出の写真はあんまり映えない(iPhoneで撮った方が良い)
・グランドキャニオンの壮大さを感じるなら、ある程度日が昇ってからの方が分かりやすい
・観光客の何人かは鉄柵を飛び越えた先の岩に座ったりしていて「日本の観光地だったらあり得ねえな」と思うなど
結論としては、確かに壮大だったし感動したけど、テレビや映像や写真で何度も見たその光景は、どこか使い古された感じがしてちょっと虚しかった。
例えるなら、2023年にもなってようやく初めて天空の城ラピュタを観た人の感想、みたいな感じ。
たぶん「うん、まあ面白いね、言われてるだけあるわ」って感じの感想でしょ。
「先人の感動を体感してみてえ」とつくづく思ってしまった。
恐らく1〜1.5時間はその場に滞在したと思う。
日が昇って太陽の角度が徐々に変化することで、グランドキャニオンの立体感が段々と浮き彫りになり、その表情が刻一刻と変わっていくので、景色は割と飽きなかった。
一通り写真に収め、そろそろ戻ろうかというところで、我々はリスに遭遇した。
日本では野生のリスなど滅多に見ないので我々は嬉々として写真を撮ったり接触を試みたりしたが、無視する観光客も結構いた。
というのも、地域にもよるがアメリカで野生のリスはさして珍しい動物ではなく、家の庭や街中にめちゃくちゃいるらしいのだ。(日本で言うところの野良猫に近いレベル)
実際、辺りの崖を見渡してみたら斜面を登り降りするリスが散見され「めっちゃおるやん……」とちょっと引いた。
おまけにリスはケーブルを齧ったり農作物を食い荒らしたり病気を持っていたりする害獣なので、人によっては嫌悪する場合もあるらしい。
まあ、よく見りゃネズミだしな……。
リスとの戯れを終え、我々は余韻に浸りつつ車へ戻った。
3日目【Grand Canyon〜Antelope Canyon】
■タイムゾーン問題
早起きしたとはいえ、ゆっくりしすぎたせいでスケジュール的にはそこまで余裕がなくなってきていた。
次の目的地は、近年グランドキャニオンに並ぶ勢いで知名度を増しているアンテロープキャニオンである。
アンテロープキャニオンまでは64号線を東へ走り、89号線に乗り換えて北上し、途中で98号線に乗り換えて東に少し走らせたところにある。
時刻は8時頃、総走行距離は140マイル(およそ230キロ)、時間はおよそ2時間半、距離としては東京〜福島県境くらいのイメージだ。
アンテロープキャニオンはグランドキャニオンとは違ってナバホ居留区(原住民のナバホ族管轄)であり、ツアーでしか立ち入ることを許されておらず、ツアーの予約は12時半にとってある。
これだけ聞くと単純な到着時間は休憩も加味して11時〜11時半ごろなので、余裕があるように見える。
だがここで、アメリカ大陸ならではの「タイムゾーン」というルールが影響してくる。
アメリカ大陸は東西に広大に伸びているため、その地域によって4つのエリアに分けられており、エリアの境界線を跨ぐと現在時刻が変化するのである。
現在我々がいるグランドキャニオン・ヴィレッジの日本との時差は-16時間(サマータイム加味)、アンテロープキャニオンは-15時間なので、アンテロープキャニオンに現在のタイムゾーンで11時〜11時半に到着すると、現地時刻では12時〜12時半なのである。
またしても若干押している……。
予約時間に間に合わないと自動的にキャンセルされるため、我々は急いでアンテロープキャニオンへ向かうこととした。
■アメリカ気づきシリーズ
さてここらでもう1発アメリカでの気づきを書いておこうかと思います。(需要があるのかはさておき)
・単位ふざけんなよ
まあね、話には聞いてたよ。
アメリカの単位は日本と違いすぎるって。
でもこんなにとはね。
大体だけどこんな感じでした。
①色んなものの長さ(身長が主)
メートルではなくフィート
(0.305 m = 1 ft)
②色んなものの重さ(特に食品系)
グラムではなくオンス
(28.35 g = 1 oz)
③距離や速度
キロメートルではなくマイル
(1.609 km = 1 mile)*2
④ガソリンの体積
リットルではなくガロン
(3.785 L = 1 gal)
⑤気温
摂氏ではなく華氏
(0℃ = 32℉)
⑥ビール
ミリリットルではなくパイント
(473 mL = 1 pint)*3
特に気になったのは③④⑤あたりかね、金とスケジュールと服装に影響するので。
別に郷に行っては何とやらだからいいけど、国際単位系(SI)が全く通用しないのはどうなんすかねぇ。
俺はSIをよく使う仕事をしているので余計に気になってしまいました。
日本も一斗缶とか坪面積とか四畳半とか四合瓶とか使うけど、頻度が全然違うからなぁ……。
・店のトイレの間取り
またトイレの話であれなんですが、なんか多目的トイレからトイレと洗面器以外を取り払ったみたいな間取りしてるところが異様に多かった。
このだだっ広いスペース使っておいて、トイレと洗面器しかねーのかよ!って突っ込みたくなるレベル。
もうなんか普通に空いたスペースに全自動雀卓置ける感じでした。
・ガソリン価格
価格自体は円安の影響が無く、むしろ安かったのではないかと思うが、店によって価格の振れ幅が大きかった。
1ガロン辺り4〜5$で触れていたので、日本の形に換算すると1 Lあたり150〜200円になる。
例えば東京で150円なのに千葉で200円でしたっつったら暴動が起きそうだが……。
広大だから地域の輸送費で変わるのかなと思いきや、隣接してる店でもこのぐらいの差があったりしたので、何が要因なのかは結局よく分からない。(質?)
・右折
アメリカは右車線なので、日本で言うところの左折にあたります。
対向車線を気にしなくて良い方の曲がりってことです。
日本はもちろん赤信号で左折したらお終いなんですが、アメリカは基本的に赤信号でも気を付けて右折してOKなんすよね。
ただ、場所によっては「ここは赤信号で右折しちゃダメよ」みたいな看板があって、この看板の見分けがいつまで経ってもできなくて苦労しました。
毎回先輩Aに「ここOKすかね?」って聞いてた気がする。
しかしそんな先輩Aもフラッグスタッフで左折した際に対向車線を走ってしまい、めちゃくちゃクラクションを鳴らされたりしていた。
皆さんもアメリカを車で走る際はお気を付けください。
本日はここまで。
ここから写真が増えていくので、文字数が減ってくといいですね〜。