どうも床下です。
前回の記事でようやく1日目を終え、まだ旅程の半分も書ききれてないわけなんですが、実は来月末に自分の結婚式が控えておりまして。*1
人生でこれほどまでに「こんなことしてる場合じゃねえ」と思っていることは無いと思います。
何とか暇な時間を見つけて、結婚式の準備との両立を図っていければと思います。
前回のあらすじ
大好きな映画オーシャン11の聖地ラスベガスにようやく降り立った床下とその仲間たち。
ネオン煌くビル群に目を奪われ、美味い飯をたらふく食べたものの、最後はカジノでみみっちい額を巻き上げられて何ともいえないままに一夜を終えた。
夜が明け、いよいよこの旅行の目的でもあるグランドサークルへと向かうのだった。
2日目【Las Vegas】
■Tips
2日目を書く前にこの辺でアメリカ旅行での気づきを追加で書いておこうかと思う。
・シャワーがカス
欧米人は日本人に比べて風呂をそんなに重要視しておらず、男女関係なく人によっては2〜3日に1回入る程度とは聞いていた。
そのせいか、シャワーはどの宿でもひどかった。
まず、基本的にユニットバスであり、日本の大浴場や風呂トイレ別みたいな設備は終始見かけなかった。
そして肝心のシャワーも、日本のような可動式のホースがついたものではなく、金属製のパイプがユニットバスの脇に伸びており、頭上あたりにあるヘッドから水を降らせるという固定式の仕様になっている。
この形式だと水が体の細部まで行き渡らず、泡を落としきるのにめちゃくちゃ時間がかかる。(特に下半身)
これが結局最終日の宿まで徹底されていた。
おまけに水量や温度を調節するハンドルも一つにまとめられており、その調節方法も良く言えば直感的だが悪く言えば適当だ。
最初にこのハンドルと対峙した時、どこをどう捻ればちょうど良い温度かつちょうど良い水量になるのかを理解するのにそれなりの時間を要した。
前の記事で書いたウォシュ…いや温水洗浄便座と同様に、高いホテルだろうが安いホテルだろうがこれは全く変わらなかった。
俺は日本人の中ではかなり風呂嫌い寄りだと思っていたが、そんな俺でもアメリカ旅行で最も苦痛だったのはこのシャワーだった。
ハリウッド映画とかだと筋骨隆々の男優やナイスバディの女優が固定式のシャワールームでセクシーにシャワーを浴びるシーンがよくあるが、この体験をしたことで全然セクシーに見えなくなった。
「トム・クルーズ、全然泡落としきれてないだろうな」と思うようになってしまった。
余談だが、ニュージーランドの皿洗いでは水(あるいはお湯)と洗剤をシンクやバケツに溜めてそこに食器を入れてジャブジャブし、そのまま洗剤を落とさずに水切りカゴへ置いてしまうらしい。
もしかしたら欧米人もそんな感じで、そもそも泡切れという概念を持ち合わせていないのかもしれない、とちょっと思った。
彼らは基本土足だし、衛生観念の違いなんすかね。
・唇がカピカピ
屋内は基本的に冷房がガンガン効いているのでもちろんのこと、屋外もどこも常にゴリゴリに乾燥している。
アメリカ旅行中、俺の唇は常にカピカピというかもうサラッサラで気持ち悪かった。
犬の鼻とか大丈夫なんかと心配するレベル。
俺は「乾燥肌」とか「寝る時乾燥してて辛い」とか「瀬戸内海近辺は暑いけど乾燥しててカラッとしてるから東日本より気持ちいい」とかそういう湿度関連の機微を日本であんまり実感できたことがなく、おまけに古い考え方を捨てきれない人間なのでこの令和の時代に「男のくせに化粧水に日焼け止めにリップクリーム????しゃらくせえ!!!!!」という感情を払拭しきれずにいたのだが、この旅行で「これが"乾燥"ってやつか」と思い知らされたし、乾燥や肌対策に走る人々に一歩歩み寄れたような気がする。(歩み寄っただけで対策するかどうかは微妙)
アメリカは人間だけでなく環境さえも極端だ。
・カロリー表記主義
日本の加工食品もパッケージの裏を見るとカロリーが小さく表示されてはいるが、アメリカはカロリー表記がやたらでかい。
おまけに、ハンバーガーショップなどのカウンターの上にある看板にもご丁寧に各品のカロリーが表記されているのには驚いた。
見渡す限り8割方ふくよかなのに、何でそんなにカロリーを気にしているのか不思議でしょうがなかった。
曲がりなりにも農学部出身で栄養学などもほんのちょっと端っこをかじった俺としては「カロリーなんか眺めても大して意味ねえからまずは鏡見てみろよ」と思ってしまう。*2
■ラスベガスの朝
朝6時半、スマホの目覚ましとサラッサラすぎる唇で目を覚ます。
前日疲れている割には早くに起きることができた。
というか、あんまりゆったりと寝ている時間はないのだ。
今日からいよいよ本番のグランドサークル観光、今日の目当てはグランドサークルの雄、グランドキャニオンなのだから。
ラスベガスからグランドキャニオンまでは、まず93号線を南下してKingmanという街を経由した後、40号線を東に走り、64号線に乗り換えて北上する。
総走行距離280マイル(およそ450キロ)、想定走行時間5〜6時間、東京駅〜京都駅と大体同じ距離を走ることになる。つまり1日目とほぼ同じだ。
昼休憩と、太陽がまだそこまで沈んでいない状態でグランドキャニオンに着きたい、ということを考慮すると、8〜9時くらいには出発する必要があった。
そうはいっても朝のラスベガスも少し散歩してみたかったので、自ずと6時半起きになってしまったということである。
先輩Bは恐ろしく朝が弱い人間なのでスルーし、床下・奥さん・先輩Aで朝のラスベガスを散策することにした。
エレベーターを降り、カジノを通って外に出る。
流石に朝6時半のカジノは賑わってこそいなかったが、それでも何人かはスロットやルーレットのマシンの前に座って真剣な顔で画面を睨んでいた。
そして夜はあまり気にしてなかったが、BGMが割と大音量で流れている。
しかもテイラースウィフトだ。
カジノと聞くと、クラシックとはいかずともジャズなどのオシャレで落ち着いた曲が流れるものかと思っていたが、割と俗っぽかった。*3
旅行中に色んな施設で感じていたのだが、アメリカのBGMの選曲は割と「置きに行ってる」感じで「日本人が持つアメリカ人へのイメージ」をそのまま具現化したような聞いたことある曲ばっかりだったので、逆ではあるんだが「日本みたいだな」と思った。
例えば日本でアメリカを意識したハンバーガーショップや雑貨屋などに入るとエルビスやらジャクソン5やらシナトラやらサイモン&ガーファンクルやらが大抵流れているのだが、まさにそのまんまな感じだった。
フランスをモチーフにしたホテル「パリス」の前にはパリの街角にあるようなレストランがあり、多くの客が屋外席でモーニングを嗜んでいた。
こういうのも有りだよなぁと思ったが、何せ時間が無いので諦めた。
道路を挟んで向かい側、ベラッジオの噴水ショーが見える歩道は前日の夜が嘘のように人がいなかった。
それもそのはず、歩道は閉鎖され、何人かが掃除に従事していた。
多くの観光客がごった返すから、夜が明けるとゴミだらけなのだろう。
我々はパリスを通り過ぎ、横断歩道を渡って、噴水のあるコモ湖池をぐるっと回ってベラッジオの中へと向かった。
前回の記事に書いたとおり、ベラッジオはオーシャンズ11の主要なロケ地だ。
入ってみると、ところどころ見たことある光景が広がり、テンションが上がった。
カジノは置いてあるものこそフラミンゴと同じだったが、やはりベラッジオの方が数倍は広いように感じた。
カジノを抜け、DiorやGUCCIなどのハイブランド店しか無いベラッジオの商業施設、通称ドチャクソハイブライオン(今俺が名付けました)も抜けると、昨日通ったフォーコーナーの歩道橋へ出たので、そのまま歩道橋を通ってフラミンゴへ戻った。
部屋へ戻り、支度を整える。とは言っても俺は適当に荷物をまとめる程度で、後は他の人を待っていた。
支度を終えるとチェックアウトなのだが、チェックインはあれほど手間取ったのに、チェックアウトは部屋のテレビでちゃちゃっと手続きしてそれで終わりだった。
アメリカのホテルはどこもチェックインは日本と同じかそれよりも時間を要するのだが、チェックアウトは驚くほど簡素だった。
入国審査をとってもそうなのだが、来るもの厳しく去るものご勝手にという文化なのだろうか。*4
名前を冠しているだけあって、ホテルの中庭には本物のフラミンゴがいるということだったので、最後にそれを見に行くことに。
中庭に行くと、暑さもあってか動物園の香りがふわっと広がり、ちょっと不快だった。
フラミンゴはしっかり見れたのだが、そもそもフラミンゴなぞ上野公園にでも行けば見られるのでそこまで感動は無かった。
内心「どうでもいいからはよ行かんとグランドキャニオン見れんぞ」と思っていたが、別にこの時はイライラはしてなかったので流した。そう、この時は。
ということで本日はここまで。
あれ?まだラスベガスの朝?!?!?
おっかしーなぁ……。