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アメリカ旅行記その23

どうも床下です。

 


この長々と続いたアメリ旅行記も今回が最後です。

ノリで始めてしまったわけですが、思ったよりも長くなってしまい、最後らへんはめちゃくちゃ負担でした。

俺は文章を書くときいつも起承転結の結が苦手で最後を上手くまとめられた試しがないんですが、今回の旅行記はどうでしょうね。

 


前回のあらすじ

ロサンゼルスでのアメリカ旅行最後のディナーも終え、眠りについた床下一行。

ついに日本へ帰る日が来た。


6日目【Los Angeles〜Japan】

朝ごはん

目が覚めると、乾燥で喉が痛い。

アメリカのエアコンはとにかくめちゃくちゃに水分を奪ってくる。

飛行機の時間は10時ごろだったので、7時半ごろには目を覚ました。

飛行機(特に国際線)となると、預け荷物やらチェックインやら保安検査やら審査やら色々と手続きがあって早く行かないといけないというのがめんどくさいところである。

 

若干の二日酔いを感じながらも、男性陣はそそくさと準備を整え、フロントのロビーに向かった。

ロビーに着いた頃、女性陣から「今起きました」のLINEが届く。

運転はしない、土産選びは長い、朝は起きない、どうなってるんですか?!?!?!?

毎度のことだしこれまで大きな問題には発展してないから特に気にしない笑い話ではあるが、こうやって文章にしてみるとやっぱりちょっと腹立ってきたな。

 


ロビーでしばらく待っていると女性陣が来た。

朝食はホテル自体にはなかったが、ロビーのカフェスペースにクリスピークリームドーナツが売られていたため、女性陣の希望でそれを買って食べた。

日本でもさして食べたことあるわけじゃないが、やはりデブの本場*1アメリカのドーナツは一味違う気がした。

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朝食のクリスピークリームドーナツ。食べる罪悪感。


搭乗手続き

シャトルバスに乗り、空港まで向かう。

時間の猶予はそこまで無かったので、早々に預け荷物やチェックインの手続きを済ませ、保安検査場に向かった。

保安検査は日本とさして変わらないのだが、何やら人1人入る大きさのスキャナーみたいな装置に通された。

アメリカももう終わりということですっかり油断していた俺は、スキャナーの中でしばらく同じポーズで静止する、ということを係員の説明から汲み取ることができず、係員が若干イラついているのが何となくわかったが、とはいえ特に問題は無く保安検査をクリアした。

出国審査にあたる尋問等は特に無く、記憶に残っていないくらいあっさりと諸々の搭乗手続きは終了した。

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さようならロサンゼルス。


最後のお土産選び

搭乗ロビーには多くのお土産屋や免税店が軒を連ねていたので、搭乗時間まで散策することにした。

先輩Aは免税店で喫煙者の友人用にタバコをカートンで買おうとしたが、免税と円安が相殺されて日本の通常料金と対して変わらないというバグが発生したため、結局購入はしていなかった。

女性陣は相変わらずばら撒き用や追加のお土産を選んでいたが、まあ言わずもがなこれがまた長いのよ……もう飛行機乗るだけだからいいけどね……。

俺は職場でばら撒く用のチョコレートを即座に買って用を終えてしまった。

ちなみにこのチョコレート、何か特別な味付けとかそんなことはなく、3〜4cm四方くらいのプレート型のチョコが個包装で20〜30個入っている。

付加価値としては包装に描かれているロサンゼルスの街並みのイラストくらいなもんで、まあ日本で売れば1000円前後といったところだが、これが3000円だった。

あんまり言っても貧乏くさいのでアレだし、お土産に値段を気にするのもちょっとダサいんですけど、それにしたってこのクオリティで3000円はたけーよ。*2

更にちなみに、奥さんが買ったお土産の中には、店によって同じ商品でも500円以上の値段差があり、奥さんは高い店で買ってしまっていた。

この旅行を通して、ガソリンスタンドのショップやスーパーなどでは特に感じなかったが、その他のショップに関してだけ言うとあんまりアメリカに良い印象を抱かなかったな。

商売臭が強いというかなんというか。

 


帰りの飛行機

そうこうしているうちに搭乗時間になり、帰りの飛行機へ乗り込み、アメリカを後にした。

色んな人から「海外旅行は行きの飛行機は辛いけど帰りは割と楽に感じるよ」と言われていたが、座席で寝るのが苦手な俺は「どっちも辛いよ……」という感想しか抱かなかった。

まあそれでも、往路より機内食は美味かっ

たし(写真は撮り忘れたけど何かミートボールにトマトソースとチーズかけたやつ)、映画を観たし(何を観たのかは忘れた)、往路で「どのタイミングで寝てどのタイミングで起きてるか」をある程度把握していたから多少は楽ができた。

驚くべきは先輩Bで、恐らくフライト10時間のうち、7割ぐらいは寝ていた。

まあ先輩Bはホテルやドライブ中も一番寝ていた時間が長かったので納得なのだが。

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これは奥さんが食べていたチキンソテーのレモン何ちゃらソースがけ。普通だった。


帰国

長いフライトを終え、一行は遂に日本に帰ってきた。

日本に帰ってきたら日本の匂いがするものかと思って気をつけていたが、アメリカに着いた時のような確かな匂いの違いは感じられなかった。

日本に着いてまず最初に嬉しかったのは、自販機があること、そして自販機にお茶が売られていること。

アメリカでは自販機は基本的にないしお茶もクソ甘い紅茶くらいしかなく、甘くない飲み物は水くらいしかなかったので、何気にこれが一番の感動だった。

アメリカ生活も悪くないと思っていたが、これは意外な盲点であった。*3

 


読者は知っての通りこの旅は本当にトラブルが少なかったのだが、改めて最終的に損失が発生したトラブルをまとめると

・先輩Bがキャリーにかけていたベルトが往路で行方不明になった

・先輩Bがラスベガスの夜に着ていた服をホテルに忘れてきた(本人はそこまで気にしていなかったが)

くらいであり、それ以外は特に大きな損失に発展しないという何とも出来すぎな海外旅行となった。*4

 


帰国後最初のご飯

しばらく日本食を食べていなかったこともあり、帰国後最初のご飯は成田空港から新橋駅前に移動してすしざんまいに行くことにした。

アメリカ帰りというのもそうだが、そもそも日本にいたって寿司なんて頻繁に食べるものでもないので、一行はこれでもかと寿司を食べまくった。

結果として、アメリカでは散々円安やら物価が高いやら言っていたくせに、結局この旅行で一番かかった食費はすしざんまいというオチになった。

しかしやはり寿司は美味い……。

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すしざんまいの寿司。

 

■解散

寿司も食べ終わり、一行は店を出た。

先輩Bと我々夫婦は都内在住なので新橋から電車で帰るだけだが、先輩Aはここから愛知県まで帰るという苦行が残っていた。どんまいです。

先輩A、Bと別れを告げ、自宅に帰った。

帰ったら荷物の片付けもせずにダラダラしてしまうもんだと思っていたが、意外と元気だったので後片付けをしてキャリーを棚にしまうまでした。(奥さんはダラダラしてたけど)

というのも、俺は翌日普通に仕事だったのである。

これまた仕事中はふわふわして集中できないもんかと思っていたが、全く余韻を引きずらずに普通に仕事してしまい、上司に「本当にアメリカ行ってきた?」と疑われてしまった。

どうやら俺はあんまり余韻に浸らない性格っぽい。(個人的には浸ってるつもりだけど行動には表れない方らしい)


終わり

さて、これにてアメリ旅行記は終了です。

全部読んでいただいた方々は長々とお疲れ様でした。(俺も疲れた)

先輩AとBはまだ独身ということもあって今回はこのような旅行ができたわけですが、それぞれが結婚したり、ましてや誰かに子供が生まれるとなってしまえば、こんな旅行も中々できなくなるかもしれないので良い機会でしたね。

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奥さんと俺が買ったお土産たち。

 

とはいえ、個人的にはハードな旅程だったり難易度が高そうな国の際はこのようなメンバー構成が重要であることを思い知らされました。

奥さんとは新婚旅行でヨーロッパに行こうかと話しているんですが、2人となるとどうしても旅程に限界がありますからね。

今回の旅行だって奥さんと2人だったらまず実現できませんでした。

 


ちなみに、現状今回のメンバーで仮に次に海外に行くならどこがいいかという話が上がっていますが、エジプトとボリビア(ウユニ塩湖)が挙がっております。

メンバーに新規加入されたい方は是非ご連絡ください。(8割くらい冗談ですが、2割くらいはマジで検討する可能性があります)

 


それではまた何かの記事でお会いしましょう。

*1:肯定的見解でありアメリカを批判する意図はございません

*2:でも多くの観光客が買っていた

*3:とはいえ普段は水ばっかり飲んでいますが

*4:こう見ると先輩Bもそれなりに不幸に遭っているな

アメリカ旅行記その22

どうも床下です。

 


俺の勤務先は駅から住宅街を10分ほど歩いた先にあるんですが、その通勤時に毎朝出くわす小学生がいるんですね。

この勤務先になって1年くらいなので、1年間出くわしてる感じです。

ちょうど俺が家の前を通るぐらいのタイミングでその子が玄関から出てくるんですけど、この1年間、毎朝絶対にその子の両親はその子の姿が見えなくなるまで登校を見送ってるんですよね、窓から体を乗り出したり、道路に出てきたりして。

いや、そんなことありますか?と。

いくら我が子が可愛いとはいえだ、毎朝1年間欠かさず登校の見送りするのは流石に飽きるし、子供側からしてもちょっとうんざりしない?

俺がその子だったら1週間くらいで「いやもういいよ!」ってなりそう。

そんなこともあってか、この前その子が母親に「傘持ったぁ?」と聞かれたときは「こんなに暑いんだから雨なんて降らないよ!」とちょっとイラついて答えてました。

絶対早めの反抗期来てるだろ。

いやまあ、反抗期は置いといて暑くたって雨は降るぞ少年。

 


前回のあらすじ

無事フェニックスからロサンゼルスへ到着し、ホテルで一息ついた床下一行。

海岸沿いのマーケットへ繰り出し、ギリギリでサンセットを拝むことに成功した後、アメリカ最後のディナーへ向かうのだった。


5日目【Los Angeles】

最後のディナー

夕日を見終えた一行はレストランへ向かう。

レストランはタクシーを降りた目の前にあったのだが、夕日を見に行ってしまったため、たった今下ってきた坂道を逆戻りして歩いた。

 

本日のレストランはThe Hook & Plowという入り口が開放的なお店で、大まかにはアメリカ料理の店である。

Googleマップでも口コミ数が400を超えているにも関わらず星4.4とかなり評価が高いため、現地でもそれなりに人気であることが窺える。

どうでもいいですが、海外の人と日本の人では何につけても星の付け方の基準が違う傾向があるという話を聞いたことがある。

日本人の感覚で言うと、可もなく不可もなくくらいだと星3なイメージだが、海外の人はよほど大きな問題点*1が無い限りは大体4〜5らしい。

どっちが良いかというのは置いといて、それで考えるとアメリカで評価が高い店は「とりあえず普通」くらいで考えた方が良いのかもしれない。

 

何はともあれレストランに着き、予約された席に座る。

レストランは人気店と言われている割にはガラガラで、我々の他には2〜3組しか客がいなかった。

というよりは、この時点で付近のマーケットは閑散としてきており、観光客はそこまで多くなかった。

当日は日曜日だったのだが、海外のお店は日曜日に営業しない場合が多いという話も聞いていたので、もしかしたらそれが原因かもしれない。

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ガラガラと書いたがこうして写真で見ると意外といるな。

 

メニューを見ると、確かに大まかに見るとアメリカ料理なのだが、TenpuraとかSoy sauceとかJidoriとか所々に日本の料理や食材名が書かれている。*2

図らずも最終日にして日本のエッセンスを感じるお店に来たわけだ。

適当に料理を何品か頼み、主にカリフォルニア州産で占められているクラフトビールから各々好きな銘柄を頼んだ。

料理はまあ普通に美味かったしビールもまあ普通に美味かった。

長旅からの解放感があったためか、一行はこれまで以上に良く食べ良く飲んだ。

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カキとポキ(言いたかっただけ)。ちなみに宮城県出身のくせに俺は生牡蠣が食えません(牡蠣フライは最近好きになった)。


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クラムチャウダー。ちなみにクラムチャウダーアメリカ発祥って知ってました?


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Furikake fries。普通のアメリカデブポテトやん。


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大量のマッシュポテトと肉。デブ。


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ハラペーニョのカクテル。存外美味い。

 


待ち時間

会計を済ませて外に出ると辺りのお店はほとんど閉まって暗くなっていた。

帰る方法は特に考えていなかったのだが、電車はなく、観光客が少ないせいかタクシーも全くいないため、空港近くまで走っているバスを使うことにした。

異国の地の夜にバスを使うというのは今考えると割とリスキーな気もするが、なにせ当時は恐らくアメリカ旅行中で最も全員が酔っ払っていたため、誰も異議を唱えなかった。

 


バスの待ち時間がそれなりにあったので、レストラン近くのスーパーでホテルで飲む用の酒を買うことにした。

スーパーは相変わらず巨大だったが、店内は全く客がおらず、店員もそこそこヨボヨボのお爺さん1人だけだった。*3

ちなみにアメリカには350 mLのアルコール缶が全然無く、殆どが500 mL缶であったため、あんまり酒に強くない俺は「もうそんなに酒はいらんのだが……」となっていた。

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スーパー。どこの駐車場もイオンくらいでかい。


買い物も終えて時間ギリギリでバス停へ向かうも、しばらく待ってもバスが来ない。

もう行ってしまったかもしれないということで、次の便が来るまで一つ先のバス停まで歩いて待つことにした。

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バスを待つ。何気にこんなところにもトレジョーがある。

 

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バス停に落ちてた蟹のカード。蟹のカード?


待ってる間、トイレに行きたくなったので、先ほどのスーパーまで奥さんと戻り、用を足した。

奥さんは俺よりも酒が強く飲んでも全く表情や顔色に変化が無いタイプなのだが、この時はそれなりに酔っていたようで、店頭に並ぶハロウィン用のカボチャを見て「これと写真撮ってくれ〜〜」などとはしゃいでいた。

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奥さんに言われて撮ったカボチャとの記念写真。意味がわからない……。


ホテルへの帰還

俺はちょっと酔いが覚めていたこともあり、「ホンマにバスは来るんか?そして安全なのか?」と若干不安に思っていたのだが、そんな不安をよそにバスは普通に来た。

乗り込むと、またもや乗客は我々しかいなかった。

途中で子供連れのファミリーが乗ってきたのだが、なにやら運転手と言い争っている?ように見えた。

俺は酒も入り英語を聞き取る能力が完全に0になっていたので全く分からなかったが、メンバーの皆さんは覚えてるんですかね?

そんなこともありつつ、順調にバスは進み、ホテル近くのバス停で降りることができた。

なんか本当に、面白いくらい大きなハプニングが何も起きないな……笑

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バスの中は日本とさして変わらなかったが、椅子が安っぽくて背中が痛かった。


ホテルに着き、ひとまずシャワーを浴びて男性陣の部屋に集合となったのだが、女性陣のシャワーは長いし、俺は眠いし酒はもういらんしで正直寝たかった。

他のメンバーもシャワーを浴びたら割とそんな感じになったようで、二次会は恐らく30分と保たずにお開きとなり、各々眠りにつくこととなった。

 


本日はここまで。

クライマックスなのに文章も旅行の内容も非常に尻すぼみになってきている……結婚式が終わってから執筆意欲の減退が著しいです……。

まあ、次で終わるのでご辛抱ください。

*1:飯がまずいとか、接客が最悪とか、金額が見合ってないとか

*2:天ぷらはもともと日本の料理じゃないぞとか茶々を入れるオタクはいないよな?

*3:何故か鮮明に覚えているが名前はダンだった

アメリカ旅行記その21

どうも床下です。

 


この前職場の飲み会があり、博士課程後期(所謂ドクター)を修了した1年目の後輩と話していたんですが「ドクターなんだからその学術分野を活かした仕事で皆に認めてもらいたいけど、今の職場だと活かす場も設備も少ないし、やっても上手くいかない」ということで悩んでいました。

俺が思うに、そんなことは気にしなくていい。

ドクターに限らず、特定の狭い分野における資格ってのはそれ相応の環境が整った状態でないと持っていても意味が無くて、ただの箔付け(その資格を取るだけの頭脳や基礎能力がある裏付け)でしかない。

多くの東京23区民が免許を持っているにも関わらず車を保有していないのと同じような話だと思う。

今の職場で活かす場が少ないというのなら、

活かせる環境を整えるか、今の職場で活かせるスキルを身につけるか、自分のスキルを活かせる職に就くしかない。

あるいは、皆に認めてもらう方法はスキルだけではなくて人格や働き方もあるのだから、自分らしく働いて認めてもらえばいい。

というような回答をしましたが、飲みの場だったので伝わったかどうかは定かではない。

新入社員というのは得てしてこういう悩みを持ちがちですね〜〜。

 


前回のあらすじ

フェニックスでの宿泊も終え、最後の寄り道Trader Joe'sも終わった床下一行。

フリーウェイを直走り、一行はついに始まりの地ロサンゼルスへと舞い戻ってきた。


5日目【Los Angeles】

宿泊先へ

ロサンゼルスへ辿り着いた一行は、まず本日の宿泊地へ向かった。

宿泊先はコートヤードロサンゼルスLAXという空港近くのマリオット系列のホテルである。

 

マリオット・インターナショナルは国際的にホテル展開を行う会社で、マリオットという名前はもちろん、リッツ・カールトンシェラトンウェスティンといったホテルのブランドを聞いたことある人は多いかと思うが、これらは全てマリオット系列のホテルである。

その中でコートヤードというブランドは中級クラスに位置しており、まあ言ってしまえば「ちょっと位の高いビジネスホテル」みたいな位置付けである。

 

駐車場に車を停めて中に入ると、ちょっとしたロビースペースとカフェバーがあり、いかにも中級(失礼)という感じだった。

チェックインも完了し部屋へ入る。

アメリカのこういうホテルはどこもそうなのだろうけど、置いてあるものは日本と大差ないが、やたらと「部屋の余白」がでかいのは何なんでしょうね。

このスペース詰めたらもっと上手いことやれそうな気がするけど、これがスタンダードだから気にならんのかね。

そしてこんな無駄なスペース作るくらいならシャワーを何とかしろ!!!!!!!*1

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どこにでもある普通の外観。


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どこにでもある普通の部屋(ただし余白がでかい)


別れ

小休止を挟み、すぐにホテルを出た。

ホテルは空港までのシャトルバスが出ていることもあり、もう車を使うタイミングも無いので、ついに長旅を共にしたクソデカシボレーちゃんをレンタカー屋に返す時が来た。

両親は俺が小さい頃、車を買い換えるたびにそれまで乗っていた車を家族全員で綺麗に洗車し、最後にお別れの写真を撮るのが慣習だった。

そんなこともあってか、たかだか5日程度共にしただけだが、若干の情がクソデカシボレーちゃんにはあり、旅の終わりも相まって何とも寂しい気持ちになった。(とか言っといてお別れの写真は別に撮らなかった)

レンタカー屋に着き「返却はこちら」の看板を辿って所定の場所に車を停める。

日本のレンタカー屋では返却時にちょっとしたチェックなどがあることが多いが、デポジットを取っていることもあってか、ここでは車を置いてそれで終了というあっさりとした返却だった。

後日になってレンタカー屋から「特に問題無かったからデポジット返すわ」という旨のメールが届き、少しホッとした。

 


余談だが、俺の結婚式には先輩AとBも出席していた。

その際、先輩Aが「いや実は3人に言ってないことがあって……」と神妙な面持ちで切り出し始めた。

モニュメントバレーに泊まった夜、先輩Aは二段ベッドの上段が暑すぎて車で寝ることにした、というところまでは記事に書いたと思う。

実はその時に事件があったというのだ。

車で寝ている先輩Aは、深夜に尿意を催して起きた。

トイレに行こうとするも、コテージに戻ると皆を起こすことになる。

迷った末、先輩Aはホテルのフロントがある建物まで車で向かうことにした。

その時、岩に乗り上げてクソデカシボレーちゃんのバンパーを傷つけていたらしい。

デポジットも払っていることだし、請求額が多かったら正直に申し出よう、ということで結婚式まで黙っていたそうな。

何とまあ……本当に不幸の多い人だこと……笑

レンタカー代は俺が立て替えたんですが、仮に俺がデポジットの確認を怠っていたらどうなっていたんでしょうね。

ちなみにクソデカシボレーちゃんは借りた時点で若干の傷や凹みがあったので、まあアメリカはそこらへん結構緩いのかもな。

 


ロサンゼルスの日没

車も返し終わり、一行はシャトルバスを使ってまずは空港まで向かう。

空港からタクシーを使ってレストランに向かう計画であった。

ロサンゼルスは海岸をずっと沿う形でマーケットが続いており、そこには流行りのものやレストランが建ち並んでおり、我々は海岸沿いのマーケットに近いレストランをホテルでの小休止の際にネット予約していた。

ちなみにこの記事を書くにあたって調べたところ、我々が行った海岸沿いはハモサビーチという観光名所で、映画ラ・ラ・ランドのロケ地にもなっていたらしい。

wikiを見て気づいたが、「ハモサビーチ」という名の市なのね……。

 


空港に着き、タクシー乗り場まで歩くと、多くの利用客がひしめき合っていた。

タクシー乗り場には何人かの係員がおり、それぞれがタクシー利用者に「お前らはこのタクシーに乗れ」と指定する形で案内していた。

日本だとシンプルに行列に並ぶだけだが、海外の人はあんまり綺麗に行列を作らないと聞くし、タクシー会社同士や利用客同士で諍いがあったりするんすかね。

 


運転手に行き先を告げ、タクシーは海岸沿いのマーケットへ向かう。

運転手の英語はこれまで聞いた誰よりもクセが強く、俺は全く聞き取れなかったが、助手席に座った先輩Aは雰囲気で談笑していた。

 


目的地に着くと、日没間近という感じで空がオレンジ色に輝き始めているが、若干内陸側で降りたせいか近くに海は見えなかった。

レストランの予約時間まではまだ少し余裕があったこともあり、これはぎりぎりでロサンゼルスのサンセットを拝めるのでは?!となり、一行は一旦海岸まで向かうことにした。

 

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タクシーを降りた場所。いかにもロサンゼルスって感じがする。(知らんけど)


海岸まで早足で坂道を降りると、聞いていた通り海岸沿いのマーケットは多くのレストランで賑わっていた。

そして、海に沈みかけている夕日が見え始め、我々は意図せずして夕陽に向かって走るという青春ムーブをかましてしまった。

海岸に着き、急いで記念写真を撮ったぐらいでちょうど夕日は海岸線に消えていった。

何というかこの旅は基本的にいつもぎりぎりだったが、全てぎりぎりで間に合っているな……。

俺は余裕を持った行動を取りたい方なので「ぎりぎりで間に合っちゃうと次もぎりぎりで良いという集団心理になるから嫌だな……」と思っていますよ、メンバーの皆さん。

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海岸近くのマーケット。


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沈みかけの夕日と知らんサーファーの銅像。誰?


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沈みかけの夕日。実際はもうちょい綺麗に見えたのだが、写真の出来を気にする暇もなかった。

 

 

本日はここまで。

あと2話!

*1:マリオット系列と聞いて少し期待していたが、やはり固定式だった

アメリカ旅行記その20

どうも床下です。

 


やー終わりました終わりました結婚式。

準備期間は夫婦でこれまでにないくらい話し合って、喧嘩とまではいかずとも多少の言い争いも発生したりしました。

俺はこだわりはあるけど効率が優っていればそちらを優先して即決するタイプで尚且つ「自分が楽しければ周りも楽しいっしょ」と思ってしまうタイプなんですが、奥さんはこだわりを優先しすぎて中々決断することができず尚且つ「周りが楽しんでいないと自分も楽しめない」というタイプなので、そりゃあまあ真逆すぎて衝突もします。

とはいえいざ式が始まってみればとんとん拍子で、特にトラブルもなく楽しく終えることができました。

結婚式を通して夫婦仲に亀裂が入るというのは良く聞く話ですが、共感はしないけど理解はできたかなという感じです。

 


前回のあらすじ

アリゾナ州随一の都市フェニックスに到着した床下一行。

スーパーで買い込んだ食材を宿泊先の邸宅で調理し、アメリカの生活の一部を体験することができ、4日目を終えた。


5日目【Phoenix〜Los Angeles】

フェニックスの朝

早朝6時に俺は目を覚ました。

前回の記事で書いた通り、今日はフェニックスからロサンゼルスまでの長距離を移動することになるため、ゆっくりと寝ている時間はなかった。

また、それとは別に朝のフェニックスを散歩してみたいという欲もあったので、前日に奥さんと「早めに起きて散歩に行こう」と話していた。

前日から気づいていたことだが、起きると足元を4箇所くらい蚊に刺されていることが分かった。

思い返すと、これまでの旅程では蚊に襲われることは全く無く、少し不思議に思っていたのだが、フェニックスは蚊が多いのだろうか?

余談だが、先輩Bが言うには「蚊に刺されやすい人」というのは確かに存在するらしく、例えば集団の全員が虫除けスプレーを同様につけたとしても、蚊からしてみれば「全員何か嫌な感じだけどこいつが一番マシかな」となって「蚊に刺されやすい人」に近づくらしく、今回のメンバーでは俺がそれにあたるようだった。

 


前日に奥さんと早朝のフェニックスを散歩する約束をしていたので、適当に服を着て、奥さんと宿の外へ出た。

着いた時は真っ暗だったため辺りはよく見えていなかったが、いかにもアメリカの住宅街という感じのストリートで、庭の広い家屋が建ち並んでいる。

夏場は50℃を超えるフェニックスは、我々が行った9月半ばも昼間は40℃を超える予報であり、朝の時点で気温は既に30℃程度まで上がっていた。

フラッグスタッフからたかだか2〜3時間車を走らせただけでこうも気候が違うものか……と久々に大陸独特の気候に驚かされた。

*1

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宿のある通り。


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宿。余白がでかい。


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宿の近くにあった公園。南国系の植物がたくさん生えていた。


散歩も終了し、朝食の準備を整える。

整えるとは言っても、食べるのは昨夜の残り物とクロワッサンと備え付けのコーヒーメーカーで作ったコーヒーだけ。

ちなみに日本の旅館にお茶が置いてあるように、アメリカの宿にはコーヒーメーカーが置いてあることが割と多く、人によってはこっちの方が嬉しいかもなと思ったりした。

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朝食。昨夜の残りとクロワッサン。

 

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昨夜の残りのカップケーキ。クソ甘い。


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奥さんが撮ったコーヒーを入れるワイ


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ダイニング


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キッチンの一角。左側のラックにはアンおばさんが入れてくれたお菓子がたくさん入ってた。(自分たちで買いすぎて全く食べなかった)


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リビング。余白がでかい。


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サンルーム。


■最後の寄り道

身支度を整え、車を荷物に積み込み邸宅を後にする。

そのままロサンゼルスに直行しても良かったが、メンバーの中にはまだお土産が足りてない者もいた。

これまでのお土産選びは基本的に特定の個人に向けたものが多く、所謂ばら撒き用のお土産を買っていなかったのである。

俺は「空港で良くね?」とも思ったが、比較的近くに「Trader Joe's」というアメリカで人気のスーパーがあったため、お土産を買いにそこへ行くことにした。

 

wikiを調べると、Trader Joe'sはロサンゼルスを起源としており、元々はコンビニのような形態だったようである。

しかし、コンビニ大手であるセブンイレブンの台頭が激しく、負けを予感した経営者は段々と店舗の拡大化を進め、現在のスーパーの形になったと言われている。

 


ちなみに勘違いしている読者もいるかも知れない*2ので書いておくと、セブンイレブンは日本の企業ではなくアメリカ発祥である。

現在のセブンイレブン系列のトップは日本のセブン&アイ・ホールディングスなのだが、起源は違うというのが正確な表現だ。

元々アメリカで生まれたセブンイレブン社と日本のイトーヨーカドーがライセンス契約を結んだことで日本に進出したわけだが、大元の経営はあまり振るわなかった。

それに対し、コンビニという形態が日本人の気質や生活習慣、土地柄に合っていたためか、日本のコンビニ文化はみるみると発展を遂げた。

経営不振のアメリカのセブンイレブンを助けるために出資を行い、更に完全子会社化したことによって、現在は日本のセブンイレブンがトップになっているという顛末である。

更にちなみにだが、コンビニ大手であるローソンも起源はアメリカで、酪農家のローソンさんが作った会社であり(だから会社のロゴが牛乳タンクなんすね)、コンビニ大手3社で日本発祥なのはファミマだけである。


話が逸れたのでTrader Joe'sに戻ろう。

駐車場に車を停め、店舗の中に入る。

時刻はまだ8〜9時ごろで早いのだが、店の中は客で賑わっており、現地の人気が窺えた。

Trader Joe'sは通常のスーパーとは少々異なっており、食材等はそこまで多く販売されてない。

あるのは自社ブランドの加工食品や惣菜、飲料などで、その他にワインや輸入品も豊富に取り扱っていた。

社名にTrader、つまり貿易商人とある通り、アメリカ然としたスーパーというよりは欧州など世界各国の食料品を手に入れられるちょっとオシャレなスーパーという感じである。

日本で言うところのKALDI成城石井を思い浮かべてもらえれば良いかと思う。

 

KALDI成城石井はグルメな消費者の行きつけになりがちだが、アメリカ人にもそういう人は沢山いるんだなと親近感を覚えた。

というより、俺としてはKALDIなどはアメリカなどの海外に焦点を当てた品揃え故に日本で人気があるわけだが、天下のアメリカ人も同様にヨーロッパや各国の食品に興味を示すんだなという感想である。*3

 


俺はお土産も買い終わっていたのでそこまで用はなくダラダラと店舗内を散策しており、主に女性陣がお土産を選んでいた。

これがまあ〜〜〜〜〜(様式美)

そこまで広い店舗ではないのだが結局30分以上はいたかと思う。

俺の父親はこういうことがあるとめちゃくちゃ機嫌が悪くなるタイプだったのだが、その反動か俺は待たされて急かすことはあってもそこまでイライラはしないタイプである。

その俺でさえ、度重なるお土産タイムには若干のイラつきを感じざるを得なかった。

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奥さんはトレジョーと略していたがメジャーなのかは不明。


■ロサンゼルスへ

ようやくTrader Joe'sでの買い物も終え、一行はロサンゼルスへ向けて車を走らせた。

ここからはもう本当に一本道で、ひたすらフリーウェイを走ることになる。

一行は相変わらずクイズで時間を稼いだり、モニュメントバレーの余韻に浸るためにフォレスト・ガンプをアマプラでダウンロードして観たりしていた。*4

俺は観たことがあったので運転したり休憩したりしながら音だけ聞いてたんですが、意外と楽しめてしまった。

フォレスト・ガンプは主人公のナレーションのようなものが多く入っているので聞いてるだけでも話の流れが理解しやすいというのはあるんですが、ドライブ中に映画を流すってのも割と悪くないですね。

映画イントロクイズできそう。

 


余談ですが皆さんは複数人でのドライブの際、どのような間隔でドライバーを交代していますか?

我々の今回の旅行では、疲れたら交代や次の目的まで着いたら交代というような非常にアバウトな方式で走っていたので、時間にして大体2〜3時間ぶっ通しで運転してたわけですが、これがまあ疲れる。

というわけで5日目は行程も長かったこともあり、きっちり1時間交代で先輩Aと俺が運転することにしたところ、全然疲れずにすんなりとロサンゼルスまで着いてしまいました。

最初からこの方式で走れば良かったね……皆さんもお気をつけください。

 


本日はここまで。

あと3話で終わりたい!

*1:とはいえ日本でも東京から山脈方面に2〜3時間走らせればそれなりに涼しくなりますが。軽井沢とか

*2:俺は知らなかった

*3:思い返せばどこの街にも異国料理の店はたくさんあったし、どこの国も他国への憧れのような感覚はあるもんなんすね

*4:先輩Bが観たことなかったため、先輩Aがダウンロードしていた

アメリカ旅行記その19

どうも床下です。

 


いよいよ明日、結婚式でございます。

3ヶ月前に急遽予約を取り、夫婦であーだこーだとドタバタした割には、何とか当日まで漕ぎ着けることができたなという感じです。

我々は身内と近しい人だけの非常に小規模な式なんですが、この準備を40人とか60人単位でやる世のカップルたち、正気か?という気持ちです。

終わったらしばらく何もせずダラダラ過ごしたいものです……。

 


前回のあらすじ

フラッグスタッフからフェニックスへ向かう傍ら、グランドサークルの一つであるセドナに立ち寄った床下一行。

お土産選びやショップ巡りに勤しむ女性陣を横目に、男性陣は内心「はよせい」と待ちぼうけ。

最後のグランドサークル観光も終え、一行はフェニックスへと向かった。


4日目【Phoenix

買い出し

セドナから更に南下し、フェニックスへ向かう。

高度は段々と低くなり、1日目に見たような景色が広がっていく。

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この日も夕暮れは綺麗だった。

 

セドナから1時間ほど走らせると、ちらほら建造物が現れ始め、フェニックスの大きなビル群が遠くに見え始めた。

なんだかんだ寄り道したこともあって、辺りはすっかり暗くなっており、時刻は既に19時を回っていた。

 


フェニックスでのディナーは当初から決めており、自分たちで作って食べる計画だった。

せっかくアメリカに来たんだから、アメリカのスーパーで食材を買い込み、アメリカっぽい家でアメリカっぽい料理を楽しみたい、という奥さんの提案である。

そのため、宿も個人*1が貸し出している現地の邸宅を予約していた。

 


まず、食材を手に入れるため、一向は街中にあるスーパーへと向かった。

スーパーはカエンタで立ち寄ったものよりも更に広大だった。

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オーブンで焼くタイプのピザのコーナー。ピザだけでこんなにある。

 

ディナーの食材を選びつつ、翌日の朝食や日本へのお土産(アメリカでしか売ってないスナック菓子や甘菓子など)も買い込んだ。

併せて、ちょうど1週間前に俺が30歳の誕生日だったため、アメリカっぽいケーキでお祝いしようという流れになり、俺以外の3人はケーキ選びにも勤しんでいた。

ケーキ選びを待っている間、辺りを散策していたのだが、キックスケーターに乗りながらスーパー内を周っている若者の集団がいた。

日本でそんなことしたらクレームやら怒号やら事故やらが発生しそうな治安の悪い雰囲気だが、アメリカのスーパーは巨大ゆえに通路の一つ一つも幅が広いし、遅い時間というのもあったので、別に問題は無かった。

とはいえ、アメリカだと割とポピュラーな光景なのかは気になる。

 


フェニックスの邸宅

買い出しも終え、一行は予約した邸宅へと向かった。

しかしフェニックス、めちゃくちゃでかい街である。

知らなかったのだが、その面積は東京23区の約2倍であり、その殆どがビル群や住宅街である。

全然知らないで行ったので、スーパーから邸宅まで首都高みたいな道も駆使しながら30分くらい走った気がする。

 


ちなみに知っている人は知っているだろうが、フェニックスの宿の予約はAirbnbを使った。

 

Airbnbは全世界に対応している宿泊施設の予約サイトで、会社が経営する普通のホテルも予約できるが、それとは別に個人が貸し出している別荘などの邸宅を予約することもできる。

我々は国内旅行でも頻繁にAirbnbを使って邸宅に宿泊することが多いのだが、それは以下のようなメリットがあるからである。

 


・人数構成

我々の旅行は基本的に4人以上、男女混合で敢行されるため、通常のホテルに泊まるとなると、大部屋を借りるというわけにもいかず、2部屋以上を借りることが殆どである。

そうなると、どうしても集団行動の観点から色んな支障が出やすい。

邸宅の場合、2部屋以上あれば部屋割りも問題なく、尚且つコミュニケーションが取りやすいという利点がある。


・安価

邸宅の宿泊料金は基本的に「一人当たりいくら」ではなく「一泊当たりいくら」なので、我々のように4人以上の旅行の場合は豪華な邸宅でも安く済む場合が多いのである。


・自由度

邸宅は基本的にキッチン*2があるため、自分たちで作って楽しむという選択肢がある。

他にも、他の宿泊客がいない、駐車料金がない*3、テレビに各種サブスクリプションが入っているなど、自由度が高い部分が多いのも大きなメリットである。

 


読者の皆さんも大人数の旅行の場合には是非ご活用してみてください。*4

まあ、そもそもこの歳にもなって夫婦でも無い男女混合の集団が一つ屋根の下で寝るという行為自体に違和感を持つ人も少なくは無く、リアルでこの旅行の話をするとたまに「え?!奥さんと2人で行ったんじゃないの?!男女混合ってどゆこと……?」といったリアクションを取られる場合があるのだが。

 


何はともあれ、予約した邸宅に到着した。

読者が「アメリカっぽい家」と聞いてどんな家を想像するかは分からないが、大まかに言えばスーパーと同じで、全体的に何かでかいのである。

アメリカはその広大さゆえに一軒一軒に与えられる土地も大きく、一軒家は圧倒的に平屋が多い。

アメリカっぽい家」と聞くと俺はどうしてもホームアローンの二階建てで屋根裏と地下室がついた豪華な家を想像してしまうが、流石にそれは田舎で家族の多い裕福な家だけで、都会の核家族世帯であれば平屋で十分なわけだ。

 

貸出主に言われた通りに駐車スペースに車を停め、裏口のサンルームみたいなところから家に入る。

中は2LDKの間取りで、どの部屋もゆとりのある広さだった。

バスルームは相変わらずトイレはウォシュレットが無いしシャワーは固定式だしで最悪だったが、広さは申し分無かったので他の宿よりはマシだったかと思う。

時刻は既に21時ごろだったため、ルームツアーもそこそこに各々調理に取り掛かった。(俺はあぶれたので先にシャワーを浴びることにした)

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左から、ピザ、マッケンチーズ、チーズの盛り合わせ、生ハム、朝食用のクロワッサン、チーズばっかりだな笑

 

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左から先輩A、奥さん、先輩B。キッチンはアメリカによくあるL字型のキッチンでそこそこでかかった。


アメリカで手料理とはいえ、時間も時間だしどんな調理器具があるかも大して分からなかったので結局出来合いのものやチルド商品ばかりの食卓になったが、味はどれも普通に美味かった。

俺はマカロニアンドチーズ(マッケンチーズ)をずっと食べてみたかったので買ったのだが、「そんなにアメリカ人がこぞって食べるほど美味いかね?」となった。言うてもマカロニのカルボナーラだもんな。

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本日のディナー、チーズと生ハムの盛り合わせ、シーザーサラダ、マッケンチーズ、ピザ、ステーキ。こうしてみると、5品中4品にチーズが入っている。馬鹿か。

とか言ってるけどよく考えたらこの旅行で食ったものの殆どにチーズがあった気がするので、我々のせいではないな。


食後に俺の誕生日のケーキが出てきた。

写真の通りえげつない極彩色で「美味いわけがないやん」と思ったのだが、まあ予想通り美味くはなかった。

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お誕生日ケーキ。ケーキは美味くはないけど不味くもなく、フルーツの盛り合わせの何か(忘れた)が普通にそのフルーツの味がしなくて不味かった気がする。

 

というより、ここで気づいたのだが、アメリカのスーパーで売っているケーキは基本的に生クリームに見えるところが全部シュガークリームなのである。

保存性を上げるためだと思われるが、そこそこの量のディナーを食べてからの大量のシュガークリームは胃に重しを入れているようなものなので、美味くないと言うよりは「食べてられない」といった感じだった。

ここまでの旅行で分かってはいたことだが、アメリカは甘いものをとことん甘くするから、甘味が苦手な人にとっては辛いでしょうね。(ちなみにBBQソースも基本的に激甘です)

とはいえ、まさか30歳の誕生日をアメリカで祝われるとは少し前までは思ってもいなかったので、そこそこ感慨深いものがあった。

 


食事を終えてシャワーを浴びると既に時刻は23時を回っていたので、翌日を考慮して早々に眠ることにした。

というのも、5日目は6日目の朝の飛行機に間に合うためにフェニックスからロサンゼルスまで戻る必要があったからだ。

なにせフェニックスからロサンゼルスまでは総走行距離390マイル(630キロ)、所要時間およそ7時間、東京駅から岡山駅くらいまでの道のりというこれまでで最大の移動距離だからだ。

ある程度ロサンゼルスでゆったりしたいことを考慮すると、朝はあまりゆっくりもしてられないのである。(何か毎回のようにこれ言ってるけど結局いっつも押してるな)

 


ベッドは2部屋にあったが、どちらもダブルベッドだった。

別に先輩Aとダブルベッドで寝ることに抵抗は無かったが、リビングのソファが十分すぎるくらいデカく、寝心地も良さそうだったので、俺はソファで寝ることにした。

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ダブルベッド。


本日はここまで。

この旅行記もいよいよ大詰めですね〜。

たぶんあと3〜4話で終わるんじゃないかな。(というか終わって欲しい)

*1:アンというおばあちゃん

*2:場合によってはBBQセットなどもある

*3:街中の邸宅だと駐車場が無い場合もあるけど

*4:もちろん、盗撮や盗聴、個人貸し出しによるその他の弊害といった危険性が全く無いかと言われればグレーだが、そこはもうサイトの口コミやその宿の実績を見て信頼するしか無い

アメリカ旅行記その18

どうも床下です。

 


この前たまたまネプリーグを観ている時、10人の若手俳優の写真と名前だけ並べられて「名前の読み方を答えよ」って問題があったんですが、5人ぐらいしか答えられませんでした。

昔から結構テレビっ子でどの番組がどの局でこの人はこういう名前でって結構詳しい方だったんですが、最近はめっきり観なくなったせいか、答えられなかったことが結構ショックでした。

こうしてみんな「老い」を感じていくんだね……。

皆さんはいくつ答えられますか?

桜田

・板垣李光人

鈴鹿央士

・清原果耶

松下洸平

黒羽麻璃央

蒔田彩珠

神尾楓珠

高杉真宙

杉野遥亮

 


前回のあらすじ

フラッグスタッフへ舞い戻り、お土産探しや街散策を楽しんだ床下一行。

Five guysで腹ごしらえも済ませ、引き続きフェニックスへ向けて車を走らせる。


4日目【Flagstaff〜Phoenix

寄り道

モニュメントバレーでもフラッグスタッフでもお土産選びに時間を要したとはいえ、そこまで時間が押しているわけではなかった。

というのも、4日目は基本的にノープランで動いており、最終目的地であるフェニックスにそこまで遅くならずに着けば良いからだ。

おまけにモニュメントバレーからフラッグスタッフの間でタイムゾーンを跨ぐため、往路とは逆に1時間巻き戻る形になるというのもでかかった。

そこで、我々はフラッグスタッフとフェニックスのちょうど中間ぐらいにあるセドナを訪れることにした。

 

セドナはグランドキャニオンやアンテロープキャニオンに勝るとも劣らないグランドサークルの一つであり、モニュメントバレーと同じような大きな砂岩が多数存在する土地である。

 

元々原住民にとっての神聖な土地で、儀式なども行われていたこともあってか、セドナは他のグランドサークルには無い「スピリチュアル」という特徴を備えている。

多くの名所があるのだが、それらは所謂パワースポットと呼ばれる場所であり、ヒッピーが多数存在した時代には多くの観光客で賑わい、毎週のように瞑想会などが開かれていたようである。

現在もその人気はそこまで衰えておらず、アリゾナ州グランドサークルの中ではグランドキャニオンに次いで観光客が多いと言われている。

 


フラッグスタッフからセドナへ向かう際は、日本の山間によくあるような比較的長い距離の峠道を下った。

ある程度下ると、森と赤い砂岩でできた大きな山と谷が見え始めてきた。

これまでの風景は割と「森」か「荒野」かの2択だったのだが、セドナはその両方を兼ね備えており、久しぶりに見慣れない景色が広がっていた。

ちなみにこの旅行では何度か「ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンみたいな景色だね」という会話があったのだが、実際にはセドナにある「サンダーマウンテン」という場所がモデルとなっているらしい。*1

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辺り一面こんな感じの景色


しばらく走ると、急に視界が開けて賑やかなストリートが見え始めた。

そこには多くのレストランやホテル、お土産屋が建ち並び、恐らくセドナの中心地であることが窺えた。

セドナは上述の通り「壮大な自然」に加えて「スピリチュアル」という観光要素を備えているため、他のグランドサークルよりも商人が目をつけやすいのだろう。

森と山と谷と突然現れる繁華街、加えて場所によっては別荘街のようなところまであったことから、日本で言うところの軽井沢に近い存在なのかもな、と思ったりした。

ストリートに面した駐車場に車を停め、辺りを散策する。

通りにはこれまでとは比にならないレベルで観光客がおり、この土地の人気さを実感する。*2

ショップは色々あるのだが、多くはパワーストーンや水晶、キャンドルといった如何にもな商品ばかりが並ぶ。

 

読者は薄々勘付いてるとは思うが、

床下にはスピリチュアルが分からぬ。

床下は、極東の島国の田舎町で生まれた一般的な現代人である。

けれども「スピリチュアルと称して民衆を騙すしょうもない商品」に対しては、人一倍に敏感であった。

と言った感じの男なので、まあ興味をもつはずもないわけです。

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ストリート。観光客でごった返していた。ライオンよりでかい犬も何故かたくさんいた。

 

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こんな感じの小綺麗なショップが建ち並ぶ

 

そこそこに散策し終えたところでフェニックスに向かおうと少し走ったところで、今度は少々大きめの商業施設のようなものが見えた。

こちらは先ほどのストリートよりも歴史を感じる建物が多く存在し、雰囲気も良かったことから女性陣の希望で再度立ち寄ることになった。*3

確かに建物の雰囲気は良く、如何にもアメリカ南部の歴史的建造物という感じだったのだが、商品は相変わらずスピリチュアルだったり、おまけに日本の印鑑を海外向けに売っている店などもあり「もう好きにしてくれ笑」となって写真を撮りながら女性陣の気が済むのを待った。

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中庭の噴水。若干のディズニーシーみがある。


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噴水その2


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知らん建物。説明具合で俺の興味のなさがバレてしまうな。


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路地裏。


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ちっちゃい教会。


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味のあるオシャレな階段。

 

その後、最後にセドナにある有名な教会に向かった。

ホーリークロスチャペルという教会で、砂岩に埋まるような形で存在するオシャレな教会である。

入り口に着くとちょうど閉館時間だったために、中には入れなかったので、適当に外から写真を撮るだけに終わった。

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ホーリークロスチャペル。悪者のアジト?

 

計画の段階ではセドナも観光地候補に入っていたのだが、他のグランドサークルを優先してボツになっていた。

思いがけずセドナに来たことで「俺としてはやっぱり観光地に入れなくて正解だったな」と思うなどした。

景色は綺麗なところも多かったが、人が多いし、スピリチュアルだし、ちょっと肌に合わない感じがした。(他のメンバーがどうかは知らん)

そんなこんなで一行はセドナを離れ、引き続きフェニックスへ向かうこととした。

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カヌレみたいな岩。


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カヌレみたいな岩と王冠みたいな岩。


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岩。(最悪の説明)


フェニックス

中途半端な文字数なので最終目的地であるフェニックスについて書いておきます。

フェニックスはアリゾナ州で最も大きい都市であり、その人口は160万人を超える。

 

また、産業としては工業系が非常に盛んであり、中でも半導体などの精密機械が得意らしい。

アメリカの工業といえばシリコンバレーを思い浮かべる人が多いが、負けず劣らずの実力であると言われている。

それもあってか、調べるまで知らなかったのだが、フェニックスは国際的に見ても非常に発展した都市であり、世界で影響力の高い都市を判定する「グローバル都市指標」では87位にランクインしている。

ちなみに東京が4位、大阪が47位、名古屋が75位、横浜が90位なので、おおよそ横浜や名古屋と同じレベルということになる。

 

気候は1年を通して温暖で乾燥しており、夏には50℃近くにまで気温が達するが、非常に乾燥しているため過ごしやすいと言われている。(また始まったよ、乾燥第一主義)

ちなみに日本の姫路市姉妹都市提携をしているらしい。

姉妹都市ってどういう基準で提携してるのか気になって調べてみたら、どうやら

・地理的環境の類似性

・規模感の類似性

・盛んな産業の類似性

・産業や歴史の観点から利益関係が成立していること

らへんのどれかが当てはまっているかどうからしい。

姫路市を調べてみると化学系の大手企業の工場が多数あったり、東芝半導体工場があったりするので、多分産業メインかな?


本日はここまで。

姉妹都市クイズとかやったら面白そうだから今度の旅行でやってみようかな。(難しすぎるか)

皆さんも自分の住んでる土地の姉妹都市を調べてみてはいかがでしょうか

*1:ビッグサンダーマウンテンってもっと荒野っぽくない?サンダーマウンテンは森がないのだろうか

*2:実際、セドナはスピリチュアルスポットとしてアメリカ随一らしい

*3:後になって調べてみたところ、ここはテラカパキ・アーツ&クラフト・ビレッジという工芸品ショップやレストランやアトリエがあるショッピングモールだった

アメリカ旅行記その17

どうも床下です。

 


突然ですが「好きなことを仕事にしたい(してる)人」はそうでない人への理解が足りてないことが多くないですか?

好きなことを無邪気に語ってくる分には別に問題ないんですが、それをこちらにまで求めてくる人が多い印象です。

俺は好きなことを仕事にしたくないというよりは「与えられた仕事の中で好きなことを見つける人」なので「好きでこの仕事してるんじゃないの?」とか「一度の人生だしやっぱり好きなことを仕事にした方がいいでしょ」と言ってくる輩が騒々しくて堪りません。

だって、皆が皆好きなことを仕事にしていたら、誰が会社の帳簿をつけるんだよって話なわけで。(経理に対するど偏見)

まあ、究極言ってしまえば俺は「仕事をしないのが好きな人」なんですけど。(大体の人間がそれはそう)

 


前回のあらすじ

モニュメントバレーの名所であるフォレスト・ガンプ・ポイントを鑑賞した床下一行。

床下の喫煙イベントも無事終了し、フラッグスタッフへと向かうのであった。


4日目【Monument Valley〜Flagstaff】

真昼のフラッグスタッフ

昨日通った道をひたすら逆戻りし、昼頃に一行はフラッグスタッフに到着した。

これまでフラッグスタッフ周辺は暗い時間に通っていたために気づかなかったのだが、街の周りは松の木で囲まれており、如何にも高山地帯の様相であることに気づいた。

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こんな感じの道

 

また、明るい時間に来てみると、ダウンタウンの様子も一味違う。

どうやらフラッグスタッフは祭りの時期だったようで、沢山の車と人で賑わっていた。

最初は2日目に車を停めたビジターセンターに駐車する予定だったが空いておらず、ダウンタウンの中にある有料駐車場に停めることになった。

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駐車場の使い方に迷う一同

 

 

まずはお土産を買うため、ビジターセンターに併設されている土産屋へ一行は向かった。

ビジターセンターはフラッグスタッフの駅舎に併設されており、一画には多くのお土産が売られている。

お馴染みのルート66関連のものから、アムトラックなどの鉄道関連、グランドサークル関連、などなどあったのだが、その中に宇宙関連のブースがあった。

ちょうどその頃、宇宙関連の開発に携わっている友人とLINEしていたので聞いてみると、フラッグスタッフ周辺の荒野はアポロ計画の頃から模擬月面として良く演習が行われているらしく、現在進行しているアルテミス計画についても採用されているようであった。

 

そして当然のごとく、女性陣のお土産選びがまぁ〜〜〜〜〜長い。

女性の買い物が長いというのは良く聞く話だが、どうしてこうも長いのか。

「これとこれ、どっちがいい?」と聞かれて「どっちも買えば?」か「どっちも同じじゃん」か「俺はこっちの方がいいと思う」と答えはするが、その回答を反映してくれることは基本的に無いし、結局は本人が決断しないことにはどうしようもないし、男性陣は待つことしかできなかった。

 


ようやくお土産選びも終了し、ダウンタウンの通りの方へと向かう。

2日目の夜に来たときは閉まっていたため分からなかったが、ダウンタウンにはレストラン以外の様々なショップが建ち並ぶストリートがあった。

最初にガラス工芸品のお店に入ったのだが、商品のラインナップが普通のガラス工芸品だけではなく仏教やらヒンドゥー教やらキリスト教やら神話やらに出てくる多種多様のキャラクターのガラス細工があり、おまけに変な日本語の暖簾まであったりで、またもや商魂たくましさや胡散臭さを感じてしまい、そそくさと出ることになった。

その後もアウトドアショップや紅茶ショップなど立ち寄ったが、そこまで目につくものはなかったので見るだけに留まった。

昼間のフラッグスタッフはそこそこ人通りも多く、テラス席で酒を飲んだり料理を楽しんだりする人や、道端で音楽を奏でる人などがいてのどかで賑やかで良い雰囲気だったのだが、ショップに関しては別にこれといった良さを感じることができなかった。

一通りダウンタウンを見て周り満足した一行は駐車場へと戻り、フェニックスへ向かうこととした。

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駐車場のすぐそばの道を横切って行った足こぎバス。乗客はビールや会話を楽しみながらバスの動力となり、街をゆっくりと巡っていた。割とパリピ感があった。


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街並み。こんな感じで趣深い建造物が多い。


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一角にあった壁画。


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ストリートにはこんな感じで緑や花が多く、街並みは美しい。


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一角にあった面白時計。難易度は低め。


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2日目の夜に行ったレストランの入っているホテル。明るい時間に見ると歴史ある建物であることがより深く分かる。


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通った時は「大学かな?オシャレだねー」と話していたが実際は地方裁判所らしい。

 

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ストリートの一角にあったリトルフリーライブラリーなるもの。いらない本や雑誌をここに寄付したり、気になる本をここから借りて読んでいっていいらしい。田舎ならではという感じがする。


4日目のランチ

フェニックスへ向かうとは言ってもまだそれなりに距離はあったため、まずは腹ごしらえをすることにした。

今回立ち寄ったのは「Five Guys」と呼ばれるハンバーガーショップで、奥さんのお父さんから「マツコの知らない世界でこのお店出てたから行ってみれば?」というLINEが届いたのがきっかけである。

 

Five guysは1980年代にアメリカでオープンしたハンバーガーショップチェーンで、1人の創業者と4人の息子たちで切り盛りしていたことが名前の由来である。*1

1日目に食したIN-N-OUT-Burgerと同様に素材にこだわったメニューであり、一時期は様々な賞を総ナメにすることもあったという。

メニューはIN-N-OUT-Burgerとは異なり、ハンバーガーのほかにもホットドッグやサンドイッチがあるのだが、それぞれの種類は多くない。

というのも、Five guysの売りはなんと言っても豊富な無料トッピングにあり、他の店では大体有料のトッピングも全て無料であった。

公式サイトにトッピングの種類が書いてあるので以下のリンクを確認してみてほしい。


まず、店内に入ってメニューを見ると、これまでと同様に料理の横にでかでかとカロリーが表記されている。

ただ、頼もうと思っていたチーズバーガーのカロリーが980と書いてあり腰を抜かした。

これまでの経験上、レギュラーサイズのチーズバーガーは高くても500〜600キロカロリーに留まっていたのだが、その1.5倍である。

一体どんなデカさのバーガーやねんと狼狽えたが、その理由はパティの枚数にあった。

レギュラーのチーズバーガーはパティが2枚であり、その他にパティが1枚のリトルサイズがあったのである。

要は他の店のビッグサイズがレギュラーという位置付けというラーメン二郎みたいな仕様というわけだ。

俺はモニュメントバレーの糖質たっぷりバイキングが未だに若干残っていたため、リトルのチーズバーガーをチョイスした。

そして肝心のトッピングなのだが、この段階では「Five guysは無料トッピングが売り」「アメリカのハンバーガーはトッピングやソースで自分の好みの味付けにするスタイルが多い」ということを俺は学んでいなかったため、ハラペーニョのみをトッピングした。

この時、店員のおじいちゃんに「お前ほんまにこのトッピングでええんか?」みたいな聞かれ方をしたのは正に上述のことが理由だったわけだ。

Five guysでトッピングを殆どしないのはラーメン二郎で「野菜以外全抜きで」と頼むようなものということだ。

案の定食べると、んん〜〜〜美味いけど肉の味しかしなくて素朴〜〜〜という感じだったので、カウンターに置いてあるケチャップとマスタードをつけて食べると塩味的にちょうど良くなった。

この旅ではもうハンバーガーを食べる予定は無かったので、次のアメリカ旅行の時に必ずリベンジすることを心に刻み、Five guysを後にするのであった。

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外観。どうでもいいけどハンバーガーチェーンって赤と白と黄色のどれか2色が入ってることが多いな。


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先輩Bが頼んだサンドイッチ(ホットドッグ?)。この人はちゃっかりたくさんトッピングできている。


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俺と奥さんが頼んだリトルチーズバーガー。めっちゃシンプル。


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先輩Aが頼んだレギュラーチーズバーガー。こっちにすればよかったな……。


本日はここまで。

Five guys日本にできねーかな。

*1:wikiによると、その後創業者は引退し、5人目の息子を迎えたことで、現在は5人の息子によるFive guysとなっているらしい