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アメリカ旅行記その21

どうも床下です。

 


この前職場の飲み会があり、博士課程後期(所謂ドクター)を修了した1年目の後輩と話していたんですが「ドクターなんだからその学術分野を活かした仕事で皆に認めてもらいたいけど、今の職場だと活かす場も設備も少ないし、やっても上手くいかない」ということで悩んでいました。

俺が思うに、そんなことは気にしなくていい。

ドクターに限らず、特定の狭い分野における資格ってのはそれ相応の環境が整った状態でないと持っていても意味が無くて、ただの箔付け(その資格を取るだけの頭脳や基礎能力がある裏付け)でしかない。

多くの東京23区民が免許を持っているにも関わらず車を保有していないのと同じような話だと思う。

今の職場で活かす場が少ないというのなら、

活かせる環境を整えるか、今の職場で活かせるスキルを身につけるか、自分のスキルを活かせる職に就くしかない。

あるいは、皆に認めてもらう方法はスキルだけではなくて人格や働き方もあるのだから、自分らしく働いて認めてもらえばいい。

というような回答をしましたが、飲みの場だったので伝わったかどうかは定かではない。

新入社員というのは得てしてこういう悩みを持ちがちですね〜〜。

 


前回のあらすじ

フェニックスでの宿泊も終え、最後の寄り道Trader Joe'sも終わった床下一行。

フリーウェイを直走り、一行はついに始まりの地ロサンゼルスへと舞い戻ってきた。


5日目【Los Angeles】

宿泊先へ

ロサンゼルスへ辿り着いた一行は、まず本日の宿泊地へ向かった。

宿泊先はコートヤードロサンゼルスLAXという空港近くのマリオット系列のホテルである。

 

マリオット・インターナショナルは国際的にホテル展開を行う会社で、マリオットという名前はもちろん、リッツ・カールトンシェラトンウェスティンといったホテルのブランドを聞いたことある人は多いかと思うが、これらは全てマリオット系列のホテルである。

その中でコートヤードというブランドは中級クラスに位置しており、まあ言ってしまえば「ちょっと位の高いビジネスホテル」みたいな位置付けである。

 

駐車場に車を停めて中に入ると、ちょっとしたロビースペースとカフェバーがあり、いかにも中級(失礼)という感じだった。

チェックインも完了し部屋へ入る。

アメリカのこういうホテルはどこもそうなのだろうけど、置いてあるものは日本と大差ないが、やたらと「部屋の余白」がでかいのは何なんでしょうね。

このスペース詰めたらもっと上手いことやれそうな気がするけど、これがスタンダードだから気にならんのかね。

そしてこんな無駄なスペース作るくらいならシャワーを何とかしろ!!!!!!!*1

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どこにでもある普通の外観。


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どこにでもある普通の部屋(ただし余白がでかい)


別れ

小休止を挟み、すぐにホテルを出た。

ホテルは空港までのシャトルバスが出ていることもあり、もう車を使うタイミングも無いので、ついに長旅を共にしたクソデカシボレーちゃんをレンタカー屋に返す時が来た。

両親は俺が小さい頃、車を買い換えるたびにそれまで乗っていた車を家族全員で綺麗に洗車し、最後にお別れの写真を撮るのが慣習だった。

そんなこともあってか、たかだか5日程度共にしただけだが、若干の情がクソデカシボレーちゃんにはあり、旅の終わりも相まって何とも寂しい気持ちになった。(とか言っといてお別れの写真は別に撮らなかった)

レンタカー屋に着き「返却はこちら」の看板を辿って所定の場所に車を停める。

日本のレンタカー屋では返却時にちょっとしたチェックなどがあることが多いが、デポジットを取っていることもあってか、ここでは車を置いてそれで終了というあっさりとした返却だった。

後日になってレンタカー屋から「特に問題無かったからデポジット返すわ」という旨のメールが届き、少しホッとした。

 


余談だが、俺の結婚式には先輩AとBも出席していた。

その際、先輩Aが「いや実は3人に言ってないことがあって……」と神妙な面持ちで切り出し始めた。

モニュメントバレーに泊まった夜、先輩Aは二段ベッドの上段が暑すぎて車で寝ることにした、というところまでは記事に書いたと思う。

実はその時に事件があったというのだ。

車で寝ている先輩Aは、深夜に尿意を催して起きた。

トイレに行こうとするも、コテージに戻ると皆を起こすことになる。

迷った末、先輩Aはホテルのフロントがある建物まで車で向かうことにした。

その時、岩に乗り上げてクソデカシボレーちゃんのバンパーを傷つけていたらしい。

デポジットも払っていることだし、請求額が多かったら正直に申し出よう、ということで結婚式まで黙っていたそうな。

何とまあ……本当に不幸の多い人だこと……笑

レンタカー代は俺が立て替えたんですが、仮に俺がデポジットの確認を怠っていたらどうなっていたんでしょうね。

ちなみにクソデカシボレーちゃんは借りた時点で若干の傷や凹みがあったので、まあアメリカはそこらへん結構緩いのかもな。

 


ロサンゼルスの日没

車も返し終わり、一行はシャトルバスを使ってまずは空港まで向かう。

空港からタクシーを使ってレストランに向かう計画であった。

ロサンゼルスは海岸をずっと沿う形でマーケットが続いており、そこには流行りのものやレストランが建ち並んでおり、我々は海岸沿いのマーケットに近いレストランをホテルでの小休止の際にネット予約していた。

ちなみにこの記事を書くにあたって調べたところ、我々が行った海岸沿いはハモサビーチという観光名所で、映画ラ・ラ・ランドのロケ地にもなっていたらしい。

wikiを見て気づいたが、「ハモサビーチ」という名の市なのね……。

 


空港に着き、タクシー乗り場まで歩くと、多くの利用客がひしめき合っていた。

タクシー乗り場には何人かの係員がおり、それぞれがタクシー利用者に「お前らはこのタクシーに乗れ」と指定する形で案内していた。

日本だとシンプルに行列に並ぶだけだが、海外の人はあんまり綺麗に行列を作らないと聞くし、タクシー会社同士や利用客同士で諍いがあったりするんすかね。

 


運転手に行き先を告げ、タクシーは海岸沿いのマーケットへ向かう。

運転手の英語はこれまで聞いた誰よりもクセが強く、俺は全く聞き取れなかったが、助手席に座った先輩Aは雰囲気で談笑していた。

 


目的地に着くと、日没間近という感じで空がオレンジ色に輝き始めているが、若干内陸側で降りたせいか近くに海は見えなかった。

レストランの予約時間まではまだ少し余裕があったこともあり、これはぎりぎりでロサンゼルスのサンセットを拝めるのでは?!となり、一行は一旦海岸まで向かうことにした。

 

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タクシーを降りた場所。いかにもロサンゼルスって感じがする。(知らんけど)


海岸まで早足で坂道を降りると、聞いていた通り海岸沿いのマーケットは多くのレストランで賑わっていた。

そして、海に沈みかけている夕日が見え始め、我々は意図せずして夕陽に向かって走るという青春ムーブをかましてしまった。

海岸に着き、急いで記念写真を撮ったぐらいでちょうど夕日は海岸線に消えていった。

何というかこの旅は基本的にいつもぎりぎりだったが、全てぎりぎりで間に合っているな……。

俺は余裕を持った行動を取りたい方なので「ぎりぎりで間に合っちゃうと次もぎりぎりで良いという集団心理になるから嫌だな……」と思っていますよ、メンバーの皆さん。

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海岸近くのマーケット。


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沈みかけの夕日と知らんサーファーの銅像。誰?


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沈みかけの夕日。実際はもうちょい綺麗に見えたのだが、写真の出来を気にする暇もなかった。

 

 

本日はここまで。

あと2話!

*1:マリオット系列と聞いて少し期待していたが、やはり固定式だった