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アメリカ旅行記その19

どうも床下です。

 


いよいよ明日、結婚式でございます。

3ヶ月前に急遽予約を取り、夫婦であーだこーだとドタバタした割には、何とか当日まで漕ぎ着けることができたなという感じです。

我々は身内と近しい人だけの非常に小規模な式なんですが、この準備を40人とか60人単位でやる世のカップルたち、正気か?という気持ちです。

終わったらしばらく何もせずダラダラ過ごしたいものです……。

 


前回のあらすじ

フラッグスタッフからフェニックスへ向かう傍ら、グランドサークルの一つであるセドナに立ち寄った床下一行。

お土産選びやショップ巡りに勤しむ女性陣を横目に、男性陣は内心「はよせい」と待ちぼうけ。

最後のグランドサークル観光も終え、一行はフェニックスへと向かった。


4日目【Phoenix

買い出し

セドナから更に南下し、フェニックスへ向かう。

高度は段々と低くなり、1日目に見たような景色が広がっていく。

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この日も夕暮れは綺麗だった。

 

セドナから1時間ほど走らせると、ちらほら建造物が現れ始め、フェニックスの大きなビル群が遠くに見え始めた。

なんだかんだ寄り道したこともあって、辺りはすっかり暗くなっており、時刻は既に19時を回っていた。

 


フェニックスでのディナーは当初から決めており、自分たちで作って食べる計画だった。

せっかくアメリカに来たんだから、アメリカのスーパーで食材を買い込み、アメリカっぽい家でアメリカっぽい料理を楽しみたい、という奥さんの提案である。

そのため、宿も個人*1が貸し出している現地の邸宅を予約していた。

 


まず、食材を手に入れるため、一向は街中にあるスーパーへと向かった。

スーパーはカエンタで立ち寄ったものよりも更に広大だった。

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オーブンで焼くタイプのピザのコーナー。ピザだけでこんなにある。

 

ディナーの食材を選びつつ、翌日の朝食や日本へのお土産(アメリカでしか売ってないスナック菓子や甘菓子など)も買い込んだ。

併せて、ちょうど1週間前に俺が30歳の誕生日だったため、アメリカっぽいケーキでお祝いしようという流れになり、俺以外の3人はケーキ選びにも勤しんでいた。

ケーキ選びを待っている間、辺りを散策していたのだが、キックスケーターに乗りながらスーパー内を周っている若者の集団がいた。

日本でそんなことしたらクレームやら怒号やら事故やらが発生しそうな治安の悪い雰囲気だが、アメリカのスーパーは巨大ゆえに通路の一つ一つも幅が広いし、遅い時間というのもあったので、別に問題は無かった。

とはいえ、アメリカだと割とポピュラーな光景なのかは気になる。

 


フェニックスの邸宅

買い出しも終え、一行は予約した邸宅へと向かった。

しかしフェニックス、めちゃくちゃでかい街である。

知らなかったのだが、その面積は東京23区の約2倍であり、その殆どがビル群や住宅街である。

全然知らないで行ったので、スーパーから邸宅まで首都高みたいな道も駆使しながら30分くらい走った気がする。

 


ちなみに知っている人は知っているだろうが、フェニックスの宿の予約はAirbnbを使った。

 

Airbnbは全世界に対応している宿泊施設の予約サイトで、会社が経営する普通のホテルも予約できるが、それとは別に個人が貸し出している別荘などの邸宅を予約することもできる。

我々は国内旅行でも頻繁にAirbnbを使って邸宅に宿泊することが多いのだが、それは以下のようなメリットがあるからである。

 


・人数構成

我々の旅行は基本的に4人以上、男女混合で敢行されるため、通常のホテルに泊まるとなると、大部屋を借りるというわけにもいかず、2部屋以上を借りることが殆どである。

そうなると、どうしても集団行動の観点から色んな支障が出やすい。

邸宅の場合、2部屋以上あれば部屋割りも問題なく、尚且つコミュニケーションが取りやすいという利点がある。


・安価

邸宅の宿泊料金は基本的に「一人当たりいくら」ではなく「一泊当たりいくら」なので、我々のように4人以上の旅行の場合は豪華な邸宅でも安く済む場合が多いのである。


・自由度

邸宅は基本的にキッチン*2があるため、自分たちで作って楽しむという選択肢がある。

他にも、他の宿泊客がいない、駐車料金がない*3、テレビに各種サブスクリプションが入っているなど、自由度が高い部分が多いのも大きなメリットである。

 


読者の皆さんも大人数の旅行の場合には是非ご活用してみてください。*4

まあ、そもそもこの歳にもなって夫婦でも無い男女混合の集団が一つ屋根の下で寝るという行為自体に違和感を持つ人も少なくは無く、リアルでこの旅行の話をするとたまに「え?!奥さんと2人で行ったんじゃないの?!男女混合ってどゆこと……?」といったリアクションを取られる場合があるのだが。

 


何はともあれ、予約した邸宅に到着した。

読者が「アメリカっぽい家」と聞いてどんな家を想像するかは分からないが、大まかに言えばスーパーと同じで、全体的に何かでかいのである。

アメリカはその広大さゆえに一軒一軒に与えられる土地も大きく、一軒家は圧倒的に平屋が多い。

アメリカっぽい家」と聞くと俺はどうしてもホームアローンの二階建てで屋根裏と地下室がついた豪華な家を想像してしまうが、流石にそれは田舎で家族の多い裕福な家だけで、都会の核家族世帯であれば平屋で十分なわけだ。

 

貸出主に言われた通りに駐車スペースに車を停め、裏口のサンルームみたいなところから家に入る。

中は2LDKの間取りで、どの部屋もゆとりのある広さだった。

バスルームは相変わらずトイレはウォシュレットが無いしシャワーは固定式だしで最悪だったが、広さは申し分無かったので他の宿よりはマシだったかと思う。

時刻は既に21時ごろだったため、ルームツアーもそこそこに各々調理に取り掛かった。(俺はあぶれたので先にシャワーを浴びることにした)

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左から、ピザ、マッケンチーズ、チーズの盛り合わせ、生ハム、朝食用のクロワッサン、チーズばっかりだな笑

 

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左から先輩A、奥さん、先輩B。キッチンはアメリカによくあるL字型のキッチンでそこそこでかかった。


アメリカで手料理とはいえ、時間も時間だしどんな調理器具があるかも大して分からなかったので結局出来合いのものやチルド商品ばかりの食卓になったが、味はどれも普通に美味かった。

俺はマカロニアンドチーズ(マッケンチーズ)をずっと食べてみたかったので買ったのだが、「そんなにアメリカ人がこぞって食べるほど美味いかね?」となった。言うてもマカロニのカルボナーラだもんな。

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本日のディナー、チーズと生ハムの盛り合わせ、シーザーサラダ、マッケンチーズ、ピザ、ステーキ。こうしてみると、5品中4品にチーズが入っている。馬鹿か。

とか言ってるけどよく考えたらこの旅行で食ったものの殆どにチーズがあった気がするので、我々のせいではないな。


食後に俺の誕生日のケーキが出てきた。

写真の通りえげつない極彩色で「美味いわけがないやん」と思ったのだが、まあ予想通り美味くはなかった。

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お誕生日ケーキ。ケーキは美味くはないけど不味くもなく、フルーツの盛り合わせの何か(忘れた)が普通にそのフルーツの味がしなくて不味かった気がする。

 

というより、ここで気づいたのだが、アメリカのスーパーで売っているケーキは基本的に生クリームに見えるところが全部シュガークリームなのである。

保存性を上げるためだと思われるが、そこそこの量のディナーを食べてからの大量のシュガークリームは胃に重しを入れているようなものなので、美味くないと言うよりは「食べてられない」といった感じだった。

ここまでの旅行で分かってはいたことだが、アメリカは甘いものをとことん甘くするから、甘味が苦手な人にとっては辛いでしょうね。(ちなみにBBQソースも基本的に激甘です)

とはいえ、まさか30歳の誕生日をアメリカで祝われるとは少し前までは思ってもいなかったので、そこそこ感慨深いものがあった。

 


食事を終えてシャワーを浴びると既に時刻は23時を回っていたので、翌日を考慮して早々に眠ることにした。

というのも、5日目は6日目の朝の飛行機に間に合うためにフェニックスからロサンゼルスまで戻る必要があったからだ。

なにせフェニックスからロサンゼルスまでは総走行距離390マイル(630キロ)、所要時間およそ7時間、東京駅から岡山駅くらいまでの道のりというこれまでで最大の移動距離だからだ。

ある程度ロサンゼルスでゆったりしたいことを考慮すると、朝はあまりゆっくりもしてられないのである。(何か毎回のようにこれ言ってるけど結局いっつも押してるな)

 


ベッドは2部屋にあったが、どちらもダブルベッドだった。

別に先輩Aとダブルベッドで寝ることに抵抗は無かったが、リビングのソファが十分すぎるくらいデカく、寝心地も良さそうだったので、俺はソファで寝ることにした。

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ダブルベッド。


本日はここまで。

この旅行記もいよいよ大詰めですね〜。

たぶんあと3〜4話で終わるんじゃないかな。(というか終わって欲しい)

*1:アンというおばあちゃん

*2:場合によってはBBQセットなどもある

*3:街中の邸宅だと駐車場が無い場合もあるけど

*4:もちろん、盗撮や盗聴、個人貸し出しによるその他の弊害といった危険性が全く無いかと言われればグレーだが、そこはもうサイトの口コミやその宿の実績を見て信頼するしか無い