どうも床下です。
最近サンデーうぇぶりというサンデー系列の漫画が読めるアプリであだち充先生の作品を読んでます。*1
知ってる人は知っての通り、あだち充先生の漫画の主人公とヒロインは作品ごとの見分けがつきにくいです。
これは自業自得なんですが、欲張って3作品同時に読んでるせいで自分が今何を読んでるか分からなくなります。
誰がどの作品の主人公とヒロインか分かりますか?
分かる人はお友達になりましょう。
それでは、本編にまいります。
前回までのあらすじ
アメリカ大陸に降り立つまでいくらかのトラブルがあったものの、着いてからの入国審査・預け荷物受取は驚くほどスムーズに終了し、時間を持て余した床下一行はレンタカー屋へ向かう。
そこには長旅を共にするクソデカシボレーちゃんが待ち受けるのであった。
どうでもいいけど、シボレーって英語で書くとChevroletで全然読めないし英語っぽくないよなと思って調べたらフランス人の名前から取ってるらしい。
1日目【Los Angeles〜Las Vegas】
■アメリカ初のランチ
1日目の旅程は、ネバダ州のラスベガスまで走り、翌日からのグランドサークルに備える言ってしまえば前泊日。
LAからラスベガスまではおよそ300マイル、1マイルはおよそ1.5〜1.6kmなので、450km。
大体東京駅〜京都駅までの距離で予定運転時間は5〜6時間、いきなり過酷である。
腹が減っては何とやらということで、まずはLAでランチを食すことに。
今回はアメリカ南西部〜中部にかけてチェーン展開しているIn-N-Out Burgerをチョイス。*2
奥さんにとってはアメリカへの短期留学中に食べた思い出の味だそうな。
店内に入りメニュー看板を見るとちょっと違和感。
え、ハンバーガーのメニュー3つだけ……?
日本でハンバーガーと言えばマックしかりモスしかり個人経営しかり、やたらとメニューが多いのが特徴のはずなのに、この店はハンバーガー、チーズバーガー、それとパティが2枚のダブルバーガーしかない。
あとはフライドポテトとドリンクバーがあるだけ。
仮に日本で富士そばが「ウチのメニューはかけ蕎麦とわかめ蕎麦だけです!」とか言い出したら暴動が起きるだろ……。
帰国してからwikiを見てみるとこう書いてあった。
注文を受けてから調理するため、出来たての物を食べられる。具材の鮮度にこだわっており、特にフライドポテトは各店舗でカットした新鮮なじゃがいもをその場で揚げて提供している。その他の具材も新鮮である。
商品のクオリティーや客の来店頻度等を下げないために、大規模なチェーン展開は行っていない。
なるほど、In-N-Out Burgerは富士そばでは無く「さわやか」だったのか……。
いや、そうは言ってもこれじゃ物足りんだろ、などと思いながら食してみると、これがまあ普通に美味い。
感動するほど美味いというわけではないが、明らかにチェーン店のクオリティでは無く、正にさわやかを食べた時の感覚に近かった。
数多のハンバーガーショップが乱立する本場アメリカにおいては、こういったブランディングが重要なのかもなと思った。
ちなみにこの店には公式の裏メニューが色々と存在するらしい。
詳しくはwikiを見てくだされ。
あと、この旅でハンバーガーは何回か食したが、基本的にハンバーガー自体は薄味だった。
そのほかの料理は徹底的に塩味か甘味を効かせているのだが、ハンバーガーはそうでは無かった。
色々調べてみると、どうやらアメリカのハンバーガーは店内に置いているケチャップやマスタード、注文時に追加するトッピングで自分好みの濃さや味付けに調整して食べるのが主流っぽい。
ハンバーガーだけで無く、アメリカ発祥のスタバやサブウェイもよくよく考えるとそんな感じだ。
俺は街中でたまに見かける「卓上調味料やトッピングが多彩で自分好みに味をカスタマイズさせて食べるタイプのラーメン屋」が好きではない。
「お前が商品に自信を持って完成させてから提供しろよ」と思ってしまうのだが、そんな考え方はアメリカでは通用しないのかもしれない。
■ラスベガスへ
ランチを済ませた一行は、いよいよラスベガスへ向かう。
市街地の州道をいくつか走った後、フリーウェイ(国道15号線)に乗り、そこからはひたすら真っ直ぐ進む。
因みに、高速道路の英訳として使われがちなハイウェイと今回のフリーウェイは高速道路*3という意味は同じなのだが、アメリカでのハイウェイはその中でも「州をまたいでいる」という定義があるらしい。
フリーウェイの中にハイウェイという分類があるみたいなイメージだ。
また、フリーウェイというだけあって、アメリカの高速道路は基本無料である。*4
最初こそアメリカ大陸の広大な大地にテンションが上がっていたが、俺もアメリカほどの広さはないが北海道一周を経験した男。
「最初ははしゃいでるが、段々同じ景色に飽きてくるんだよな」と思っていた。
これが意外とそうでもない。
LAを離れ、ラスベガスが近づくにつれて緑が減っていき、砂漠地帯と岩山が広がっていく。
北海道一周は基本的に沿岸部を攻めるので、景色の半分は海、海はさして変わらない。
しかし、内陸へと進んでいく今回の場合は別だ。
内陸へ進めば気候も高度も変わり、ちょくちょく景色は変わっていった。
これも大陸旅の醍醐味か〜、としみじみ思った。
ドライバーは1〜2時間走って交代するスタイル。
交代の際は日本の高速道路と同じようにPAやSAのような施設に駐車する。アメリカではRest areaと言うらしい。
大抵ガソリンスタンドとショップが併設されており、ショップのラインナップはコンビニと似たような感じだ。*5
ここら辺で気づいたことがいくつかある。
・「ドア、開けときましたよ」文化
老若男女関係なく、ドアを開ける際に後ろに人がいたりすると、開けたまま待ってくれる。
そして、開けてもらった側は必ず「Thank you」と声をかける。
ヨボヨボの婆さんとタトゥーの入った屈強な男性が同時にドアに向かっている時、男性が小走りでドアに向かい、開けて待っている光景まで目にした。
他の色々がどうなのかは知らんが、ドアを開けることに関しては譲り合いの精神がめちゃくちゃ根付いていた。
会社内で挨拶が小さいことに定評のあるこの俺も、この文化にあてられて少し声が大きくなった気がした。*6
だがしかし「Thank you」に対するレスポンスは俺と同様めちゃくちゃ小さい気がする。
最初にThank youと言った時、ボソボソ小さい声で「言えるか」と話しかけられ、「何やねん急に日本語何やねん」となった(日本人すぎて575になってしまった)が、後になって「あ、You are welcomeね」となった。
・ドリンクバー文化
ハンバーガーショップもそうだが、ガソスタ併設ショップにも必ずといって良いほどドリンクバーが置いてあった。
カップは日本のマックのLサイズの2~3倍はあろうかという特大サイズで、店によっては紙製ではなく保冷性を考慮した発泡スチロール製のカップもあった。
ペットボトル飲料も大量に売られてはいるのだが、明らかにドリンクバーの方が安価で、この旅では随分利用していたように思う。
・トイレが無料
欧米の施設では無料でトイレを貸してくれることは少ないと聞いていたが、アメリカはどこも無料だった。
「No public restrooms」とドアに貼って門前払いしてる場所はあったが、金を払えと言われたトイレは無かったのである。
何ならガソスタで拙い英語で「トイレ借りていい?」と聞いたら「Yeah ! Absolutely !」と返された。
あえて直訳すると「イエー!絶対的に!」だ。そんなに肯定しなくていいよ。
・トイレの個室のドアが…
でかいお花を摘みにトイレに入り、個室のドアを閉めた時に気づいた。
オイオイオイオイ隙間隙間隙間隙間ァ!!!
隙間がデカくて向こうが見えてるわ!!!
どっちの得にもならねえだろ!!!
これ、女性側もそうだったのか女性陣に確認してないんだけど、どうだったんだ?
・トイレにアレが無い
これもまあ事前に知ってたんですが、アメリカのトイレにはウォシュレットが無い。
日本の航空会社だからだと思うけど飛行機にさえウォシュレットがあったのに、アメリカに入った途端に一つもない。
俺は割とウォシュレットユーザーなのでそこそこ辛くて、帰国してトイレに入った時にTOTOとLIXILとPanasonicに心から感謝した。(Panasonicのトイレあんま見たことないけど)
どうでもいいがウォシュレットはTOTOの商品名なのでLIXILとPanasonic社員の前でその名を口にするとキレられます。
ちゃんとシャワートイレ、ビューティートワレ、あるいは温水洗浄便座と言ってあげましょう、可哀想なので。
もう一つちなみに俺の前でpHをペーハーと読むとブチ切れられるので気をつけろよ。
何かトイレの話ばっかになってすみません。
兎にも角にも車を走らせ、いよいよ俺たちは眠らない街、ラスベガスに降り立つのだった。
本日はここまで。
というかちょっと待て、全然終わらねえじゃねえか。
先輩Bにこのブログを見せたら「事細かに書きすぎというか話が寄り道しすぎ」と言われた。
アメリカで一番寄り道に時間かけてたのは先輩Bですけどね……。