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カレーを題材とした自己主張

カレーは時間をかければかけるほど美味いと思ってる男、いるよね。

そういう男が土日の暇な時間をたっぷり使って作ったカレーを彼女や奥さんに食べさせて「どうだお前が作るカレーより美味いだろう。俺は料理が上手だろう。」とドヤ顔をするわけだ。

 


違う、俺はもっと、仕事で帰りが遅くなって「ごめん遅くなったー!今日は有りものでパパッと作っちゃうね!」の雰囲気でなおかつ本格感のあるカレーを作れる男になりたいわけ。

 


よくよく考えればインドやそこらへんの人たちが作るカレーは元来そのはずだ。彼らにとってカレー(というかスパイス)は日本で言うところの醤油みたいなもんのはずだし、毎日手間暇かけたカレーを作ってる暇もない。実際調べてみたらインドカレーは15〜30分くらいでパパッと作ってしまうもんらしい。つまり俺はインドの親になりたい。

 


と言うことで、俺が将来家庭を持った時に仕事で遅く帰ってきてもパパッと作れるカレーを手順書(SOP)化していこうと思う。

 

 

 

①大前提

・レシピはインターネットの大海から拾ってきたものを参照していますがレシピを見ながら料理を作るのは苦手なので参照したのは材料と大まかな手順だけです。

・このSOPは初版なので所々に誤りがあります。順次改訂をしてゆき、最高のお手軽カレーを作ればいいのだ。

 


②材料(2人分)

・ホールスパイス

 クミン 小さじ1

 クローブ 4個

 カルダモン 8個

 ローリエ 1枚

・パウダースパイス

 ターメリック 小さじ1*1

 チリパウダー 小さじ0.5

 カイエンペッパー 小さじ0.5

 コリアンダー 小さじ1

 シナモン 小さじ1

・その他

 手羽元 8本*2

 玉ねぎ 0.5個

 トマト 0.5個*3

 ジャガイモ 2個*4

 パクチー 適当*5

 ニンニク 1粒*6

 ショウガ 適当*7

 塩 小さじ1.5くらい

 ヨーグルト 適当*8

 サラダ油 60 mLくらい

 水 適当*9

 小麦粉 適当

 


③手順

このカレーは強〜中火で一気に作っていくので火を入れてる間に食材を切ってなどということはできん。事前に全て切っておく。

玉ねぎ、トマト、ニンニク、パクチーはみじん切り。*10

ジャガイモは皮むいて1/8切りし、ラップで包んで2分レンチン。

ショウガは千切り。

肉魚類は一口サイズ。

 


次にホールスパイスを中火で熱した油にぶち込み香り成分を抽出する。ここでいきなりミスったが、フライパンじゃ無くて鍋でやればよかった。カルダモンとクローブがポップコーンよろしく襲いかかってくるので。まあ弱火でやれば良いんですけど。次からは鍋でやります。あとカルダモンは中の種だけにします。

 


ある程度香りが出たら強火にして玉ねぎをぶち込み、焦げないように混ぜまくる。コクが出るからじっくり飴色になるまで炒めろなどと宣う男は無視しろ、そんな暇は無い、フチが茶色になるまでカリッと揚げ焼きしたら完了。焦がしたらそこで試合終了。

 


そしたら中火にしてニンニク、ショウガ、トマトを入れ、トマトをヘラでつぶしながら混ぜ続ける。赤みがちょっと消えたら酸味がある程度飛んでるのでオッケー。

 


パウダースパイス、塩を入れて全体に馴染むまで更に混ぜる。本来はここで混ぜてると段々ペーストっぽくなってくるはずだったが、パウダースパイスが少なかったか油が多すぎたか水分の飛ばしが不十分だったようで全然ビシャっている。仕方ないのでビシャったままで続ける。

 


ここで、8時間ほどじっくりコトコト煮込んだ手羽*11をぶち込みます。これは俺が煮込みたいから勝手に煮込んだだけで別に煮込まなくていいのです。煮込んでない肉魚類は焼き目がつくまで炒めましょう。

ここでめんどくさがって手羽元の煮汁を水代わりに全てぶち込んだが、本来水分はまだです。このカレーにおいて水を加えるのは最後の最後です。

何はともあれ、水分を加えたら強火にして一気に沸騰まで持って行け。

 


次にジャガイモを入れる。ジャガイモはレンチンで火が通ってるので別に炒めんで良い。

 


めんどくさがって先に水分を加えた弊害なんですが、ヨーグルトを3ボチャ*12くらい入れたら分離しそうでやばい。ヨーグルトを入れるときは水を入れる前に入れるか良く練ってから加えるかにしましょう。

俺は何とか強引に混ぜまくることで解決しましたが、代わりに丹精込めて煮込んだ手羽元が全て骨から外れました。

 


ほとんど完成なんですが、性状が明らかに液体である。スープカレーだ。水分を飛ばそうにも塩気はちょうどいい。

ということでスパイスの代わりに小麦粉を2ファサー*13くらい入れる。ダマにならないように強引に混ぜまくったらいい感じのドロつきになった。まあスープカレーでいいやという人は入れんでもいいのよ、好みの問題。*14

余談ですが、煮崩れしやすい品種のじゃがいもならデンプンが抽出されていい感じでトロみがつくかもしれん。

 


最後にパクチーを適当に入れて混ぜ混ぜ、余ったパクチーは追いパク用で。

 


完成です。ここまでで大体20分*15くらいです。

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手羽元の骨が思いっきり露出していて恥ずかしい。

写真右側のやつは冷蔵庫で持て余していた大根とアーリーレッドとキュウリで作ったミックスアチャール*16です。

全部角切りにしたら適量の塩入れて揉んで若干水分抜く

→熱した油にマスタードシード、クミンシード、花椒を適当に入れて香り出し

→そこにターメリックパウダー、カイエンペッパー加えて混ぜ混ぜ

→スパイスオイルを野菜にぶちまけて混ぜ混ぜ

→レモン果汁ぶちまけて混ぜ混ぜ

で完成です。分量は好みでどうぞ。

 

 

 

④手順の反省点

・油が多かった

・パウダースパイスが少なかった

・小麦粉をファサーすな

・鍋でやろうな

・ヨーグルトをボチャすな

 

 

 

⑤実食の感想

・味は美味い、最高

・シナモンが強い

 →パウダーじゃなくてスティック(ホール)にしよう、パウダーなら量を減らそう

手羽元煮なくてもいいかな

 →煮汁は良い感じだったが

・ホールスパイスは香り出ししたら好みで取り除いて

 →俺は食べてる時にホールスパイスを噛んで口の中が香りでブワァーー!!なるのが好きなので入れたままにしてます

 

 

 

以上です。

初版の割に上々の出来なのではないでしょうか。有識者の皆さんいかがですか。

*1:ホントは大さじ1ぐらい入れたかったが在庫が尽きました

*2:400〜500 gくらいの肉や魚なら何でも良い

*3:ホールトマトでも

*4:インカのめざめ

*5:無くてもいい

*6:チューブなら小さじ1

*7:チューブなら小さじ1

*8:無くてもいい

*9:250〜300 mLくらいで後は塩気を確認しながら飛ばせばいい

*10:パクチーは切ったそばから香りが抜けるしみじん切りもそんな手間じゃ無いので入れる直前に切ってもいいですが

*11:塩とブラぺで下味つけて表面に焼き目をつけてから煮込んでます

*12:入れた時にボチャって音がする程度の意

*13:ファサーって音がするくらいの意

*14:本当は水を入れる前に水溶きの状態で入れるのが望ましいです

*15:手羽元の煮込み時間加味したら丸一日だけど

*16:福神漬けみたいなもん