「やばいことに気づいてしまった」
『はぁ』
「シューマイは漢字で?」
『焼いて売る』
「チャーシューは漢字で?」
『焼いた豚』
「な?」
『はぁ』
「果たして焼売がチャーマイなのか、焼豚がシューシューなのかってところだな」
『勉強の質問しに来たんじゃ無かったか』
「マクラって言葉知らんのか」
『ここは寄席じゃない、明日試験だろ』
「俺の座右の銘は一夜漬けだ」
『語るに落ちるじゃ無かったんだな』
「おぉ、良いオチ」
『そういえば、お便りが来てる』
「あ?」
『お便り』
「誰から」
『読者から』
「我らが共同ブログのか!」
『お前のじゃ無いけどな』
「俺が登場人物として出演してるなら俺もメンバーの一員だろ?!」
『メーン』
「ヘイヨー!!!ワッサーーーメーーーーーーーーーン!!!!!!」
『カルベラは荒野の七人になり得ない』
「敵なのか俺は?!」
「読者ってのは?」
『大学の後輩、どこからともなくブログを発掘してきた』
「お前のこと大好きかよ」
『大学に行ってないから暇なんだよ』
「行けよ、大学」
『パン屋になりたいんだと』
「おぉ、食品系の研究か」
『いや文学部』
「おぉ…」
「お便りを読みたまえ」
『質問が3つあります』
「即答してやろう」
『1. 何て呼べばいいですか』
「エントロピー」
『その心は』
「人類における一番のエントロピーになりたいから」
『じゃあ省略してバカで』
『2. エントロピーさんの一番嫌いな女性のタイプは』
「クリスマスコフレを彼氏に買ってもらう女」
『別にいいだろ』
「バカ、ああいう女は承認欲求だけで生きてんだ、インスタにありがとう~🙏💓って投稿して全フォロワーにマウント取るためだけに買わせてんだよ」
『お前は何買ってあげるんだよ』
「俺が好きなブランドのクリスマスコフレ」
『承認欲求~~~』
『3. 何故2人はいつも一緒にいるんですか?』
「青春アミーゴだから」
『調子悪いな』
「真面目に答えるか…んん、例えばだけど…誰がその服を縫うんだい?」
『ラピュタ?』
「Hasta la vista, baby」
『ターミネーター2』
「shu uemuraの2018クリスマスコフレ」
『えぇと…La Maison du Chocolatとコラボしたやつ』
「やるな…じゃあ…白鳥の湖」
『………チャイコフスキーかラフマニノフ?何だこれ、いきなりクイズ大会か』
「ジブリは好きか?」
『めちゃくちゃ』
「映画は?」
『まあ好き』
「クリスマスコフレは?」
『興味ない』
「クラシックは?」
『眠いだけ』
「そういうところだよ」
『分かるような分からんような』
「だから~、知識は会話のためだけにつけてるって言うのかね?」
『会話の妙を味わう的な?』
「それ!言い得て妙だな!会話が一番の趣味だからそれ以外は全部情報収集ってところが共通してる」
『だからエントロピーね…』
「お便りにも答えたことだし帰るわ」
『勉強の質問は?』
「もういいよ、こんなん理解しても意味ないし」
『おいおいエントロピー…』
「院卒のくせに乙四に落ちる方がエントロピー高いだろ」
『本人のエンタルピーは低そうだけどな…』