先週の土曜日に親知らずを抜いた。
3週間前に歯が痛み出して、
歯医者に行ったら親知らずですねってことで。
親知らずは埋もれているらしく、歯茎を切って取り出しますと聞いていたので、
ただならぬ恐怖の中、朝起きてから午後の予約までの時間を過ごした。
そんな状態でも、
歯科助手のお姉さんは美人と相場は決まっているので、
口臭に気を遣って、2時間前からタバコを我慢して行った。
「無事終わってタバコ吸うぞ!」と歯医者に入り、
名前を呼ばれて、椅子に座った。
麻酔をしたので、痛みは全くなく
親知らずの取り出しはあっという間に終わった。
「これから助手さんに説明をしてもらいます」って言って、歯科医はどこかに行って、
小さな紙切れを渡され、
1つ1つ注意事項が説明された。
「1. 激しい運動はお控えください
2.当日は入浴は控え、軽いシャワー程度にしてください
3. …」
と書いてある順番通りに説明していくので、
「全部、覚えててすごいなあ」と思って
後ろを振り向いたら俺の持っている紙をガン見しててちょっと笑った。
痛みもなく終わった安心感も相まって
今日はハッピーな1日だったなって思った。
なんとなく、「はい、はい」ってニコニコしながら相槌をして聞いていたら、
「7. 喫煙/飲酒はお控えください」と淡々と読み上げられた。
「いつまで?いつまで?」って、その後の説明は何も頭に入らなかった。
説明が終わって、
「なにか不明点はありますか?」って訊かれて
「いつまでですか?タバコ」と食い気味に訊いた。
お姉さんもそんな質問はされたことがなかったのか
「ちょっと待ってください」って言ってどこかに行ったと思ったら、
歯科医と一緒にやってきて
「1週間は我慢してください」とのこと。
(注釈)
タバコを吸わない人に説明すると、
タバコはうんこみたいなもん。
「歯医者が終わったらうんこすっぞ」と意気込んで
2時間うんこを我慢してやってきたのに、
「1週間うんこ我慢してください」って事実上の死刑宣告。
3時間とか明日までって言われたら
なんとかなるかもで我慢できるけど
1週間って言われたらその場で漏らしちゃう。
ってことで、
歯医者を出るや否や
最寄りのデイリーヤマザキの喫煙所でヤニ決めた。
1個ルールを破ったらどうでもよくなって、
氷結無糖7%のロング缶とワンカップ大関を買って帰り、
キャベツ太朗をつまみに飲酒も決めこんだ。
酔いも回って
興味本位で親知らずがあったところで
咀嚼をしてみたけどなんてことなくて
人生ってちょろいなって思った。
が矢先、1時間も経たぬうちに
麻酔が切れ、親知らずがあったところがめちゃくちゃ痛い。
痛すぎて、お母さんに電話するなどした。
「身から出た錆」と言われ、
日常会話にことわざを使うひとって本当にいるんだなあと感心した。
3日間は痛いことがあります。と言われたが、
今日が満2日目。
ここまで、痛みと時間のグラフはほぼ横ばい。
ここから痛みの急降下に期待するしかない。
追記
歯を抜いている中、
俺の今年の注目3歳馬シャフリヤールが
レコードで毎日杯を制した。
俺の馬を見る目は間違いないと思った。