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頭なんておかしい方がいい

仕事が楽しくて苦しい。

 

新卒2年目で異例の昇進をした。

異例すぎる。

新卒2年目に上司をさせるなんてどんな零細企業だよと毎日ぶつくさぶつくさ言っている。

 

文句を言っても仕方がないので毎日口を動かしながら手を動かしている。口は動かさないとやってられない。

 

業務の種類としては変わらない。

ただ、責任が増えたのと、部下の仕事にまで視野を広げなきゃいけなくなったので、単純に仕事がボカっと増えた。

俺の仕事の速さと精密さを以てすればまだ耐えられる業務量ではある。

ただ、耐えているだけで、革新は起きない。

 

昔の記事にも書いたが業種は教育である。

教育なんて攻勢的であってナンボなので、クライアントのニーズを満たすだけじゃまだまだだと思っている。無論、ニーズを満たせてから先の話ではあるが。

しかし、やはり、俺の感覚としてはニーズを満たすだけでは面白くない。もっとびっくりするぐらいクライアントが成長する姿を見たい。

 

その独創的な取り組みは余裕がないと生まれない。

 

今、俺は、余裕がない。

 

8時間フルスロットルでパツパツに動いて、ようやくこなせている。

この仕事の速い俺が。

 

 

意味がわからない。

 

 

毎日四方八方から飛んでくる業務を阿修羅のように切り分けていたら陽が落ちているなんてザラで、まったくもって本当につらい。

 

頭がおかしくなりそうだとさえ思う。

 

 

 

そこで俺はふと気づいた。

色々な自己啓発本やビジネス書によく書いてある「ルーティンを作れ。」というアドバイス自己啓発本の権化のような存在が裏にいて、そいつが裏で糸を引いているんじゃないかってぐらいどんな自己啓発本にも書いてあるクソみたいなアドバイス

これは身分が高くなればなるほど、四方八方からの仕事が飛んでくるので、自分を見失わないように確固たる自分を持てという意味だと気づいた。ルーティンによって自分を固定させろという意味だと気づいた。

 

そして、それを行わなければ確固たる自分を保てないのは、凡人だと思った。

 

そもそも確固たる自分なんてマジで必要ない。

というのも俺は理屈さえ通っていれば朝令暮改は認められるべきだと思っている。

 

この速さで切り替わっていく社会。

10年前に使っていたデバイスが過去の遺物。

5年前の流行はもはや時代遅れ。

先週まで外出できていたのに今週からは自粛。

そのスピードに対応、ひいては、それ以上のスピードを出さなければ生きていけない。

我々はその適応能力を身につける必要がある。

 

そんな中、確固たる自分なんて本当に必要ない。

昨日の自分と明日の自分は異なる自分である方がいいに決まってる。

 

確固たる自分を捨てろ。自分の存在なんてブレまくってしまえ。

精神もパフォーマンスもなにもかもブレブレな綱渡りの状態で走り抜けろ。

 

 

 

確固たる自分を持つぐらいなら、頭なんておかしい方がいい。

 

 

 

 

 

アインシュタインの人