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人間関係は損得勘定で構築されている

ここで言う「損得勘定」とは金銭の話ではなく、自分にメリットがあるかどうかって話です。

「俺は損得勘定で友達を切り捨てたりしない!!」と憤っている人は少し落ち着いて考えてください。

例えば、あなたの友人とあなたが付き合いを維持している理由を考えてみてください。大体は楽しいからとかって理由じゃないですか?一緒にいて楽しくない人となんて付き合わないですしね。

でもその楽しいって気持ちが提供されることはあなたにとってのメリットなわけですよ。ほら、あなたも損得勘定で人間関係を構築してる。

 

じゃあ、その一緒にいて楽しいと感じていた友達が例えばマルチに引っかかって、「ア○ウェイっていうメーカーがあってな……」とか自分に言い始めたらどうしますか?

まあとりあえずまだ1回目だし、と思って関係を維持するじゃないですか。その背景には今までにその友人と築き上げてきた信頼や信用、時間なんかの資源があるわけですよ。もっと言うと「友人が元通りになった(マルチから脱却した)とき」のメリットの期待値が高い状況なわけです。そして、その資源を少し消費してその友人との関係を維持するわけです。その資源が代替エネルギーになってるんですね(架空の話です)。

でもその資源が枯渇するほど、その友人がしつこく勧誘してきたら関係を切るじゃないですか。そこに意思があろうとなかろうと関係が断たれるという結果が生じるはずです。

その結果の背後にはやはり損得勘定が存在するんです。

 

昨日、入職する企業の説明会、懇親会がありました。

そこで知り合った上司にあたる人がまあ色々な業界と関係がある人でして、懇親会のときに「俺、(某有名男性アイドルグループ)の○○君(ここは伏せ字ではなく、俺が興味なさすぎて忘れた)と学校が一緒で、よく飲みに行ったりしてたんだけど、最近、彼忙しいらしくて全然連絡取れないんだよね〜。」といった内容のことを話していたんですね。

まあアイドルの名前も思い出せないぐらい興味がなかったんで、適当にゴマを擦りつつ「そうなんすかー、すごいッスねー!」みたいなことを言ってたんです。

んでまあ懇親会に新卒者として参加してるので、自己紹介タイムがあるわけですね。そこで当たり障りのない自己紹介をしてたんですが、自己紹介の最後に「カレーが好きすぎてスパイスからカレー作ったりしてます。」ってのをチラッと言ったんです。

そうしたらその上司が「スパイスからカレー作ってるんだね。実は俺もスパイスカレー作ってて、こないだは水野さんにウチに来てもらってさ…」みたいな話をしてたんですね。

みなさん知ってますか?水野さん。水野仁輔さん。知らないですよね。スパイスカレー界の大御所です。書籍もいくつか出していて、スパイスの敷居を下げようと色々な活動をしているひとです。スパイスカレーに親しんでもらうべくAIR SPICEという取り組みなんかをしている人です。

もう俺からしたら憧れ of 憧れの人なわけです。どこぞのアイドルのナントカさんなんかよりもよっぽど興味があるわけです。

もうその話を聞いた瞬間から興奮しっきりで「マジすか!?!!!?!!?水野さんって、あの、み、水野さんですか?!!?!?!?!!?!?!」みたいな感じで食い付いたら、「お、おお、○○君よりそっちに食いつくんやな……。」って上司に引かれちゃいました。

でもそれも当たり前のことで、人間関係は損得勘定で構築されていますからね。僕にとってはどこぞの○○君より水野さんの方が興味があって、得るものが多くて、メリットだらけなんですよね。

 

何が言いたかったかっていうと、人間関係は損得勘定で構築されてるってことを字面に騙されずに事実として真摯に受け止めようなってことと、それを踏まえると、ポジティブな人間関係を構築するには相手の興味を把握することが重要だってことですね。

 

本旨5%余談95%みたいな話でした。

 

 

 

 

アインシュタインの人