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卒業

卒業シーズンですね。いや、塾講師をしてる俺からすればまだ受験シーズンなんですけどね。まあ卒業シーズンということで、今回はそのお話を。

さて、卒業といえば何が思い浮かびますか?

僕は断然告白する女の子です。卒業する先輩に思いを伝える女の子、たまらんですねぇ。

とか言ってますが、僕は意外とリアリストなので少し前までは「卒業する先輩に告白しても意味なくないか?オッケーもらえたとしても一緒に登校したり一緒にご飯食べたりできないんだぞ?愚の骨頂か?」とか思ってました。

ですが、最近は卒業する先輩に告白する女の子の気持ちが少しずつわかってきました。心の乙女メーターがぐんぐん上がってきているので。

みなさんはどうです?卒業する先輩に告白する女の子の気持ち、わかりますか?メーンメンバーは大多数が「その告白、意味なくね?」って思ってそうだな…。僕なりの考えを解説します。

 

メリット其の壱

“ローリスク”

先ほども言いましたが、オッケーをもらえたとしても、先輩はもう卒業してしまうので得られる恩恵は薄いです。そもそも一緒にいられる時間が少ないですからね。せいぜい休みの日に会えるぐらいでしょうか。一緒に登校して一緒にお昼を食べて一緒に下校して、なんてのができません。

しかし、振られた場合のダメージも少ないのです。心のダメージはそれはもちろん大きいですが、偶然校内でエンカウントして気まずくなることはありません。自分と先輩の共通の知人に気を遣わせる必要もありません。ローリスク万歳、ってことです。

 

メリット其の弐

“気持ちに区切りをつけられる”

片思いってのは結構しんどいです。相手が自分をどう思っているかなんてのは相手にしかわかりません。推測はあくまでも推測の域を超えないからです。みなさんも難しい数学の問題を解いているときに感じたことがあるでしょう。あの生き地獄のような感覚を。答えのない問題集ならばそのつらさはひとしおです。答えが得られず、あれやこれやと考えを巡らせ、色々な可能性を模索する。答えが欲しいのに答えがない。見つからない。喉を掻き毟りたくなるほどつらいですよね。それと一緒です。先輩が卒業してしまえば意図的に会おうとしない限り、会うことはほぼ不可能でしょう。心に想いを溜め込んだまま、相手が自分を好きなのかどうか答え合わせをすることも叶わず、悶々と日々を過ごさねばならないのです。そしてその答え合わせのときはもう訪れないのです。

それは、なんとも、つらい。

つらくないですか?だから告白するんです。ローリターンだろうと、告白しないという選択肢を取れば待つのは生き地獄です。今まで想いを溜め込んだツケです。ローリターンな点は甘んじて受け入れ、最良とは言えない卒業のタイミングで告白をするしかないんですね。かわいそうに。

 

メリット其の参

“映える”

卒業に際しての告白、シチュエーションとしてはめちゃくちゃ映えますよね。それだけです。

メリット其の参のメリット弱くない?って思いましたか?そんなことはないです。人は多少はあれどもロマンチストな生き物です(ちなみに僕は多の方です)。シチュエーション補正なんてものもあります。例えば、みんな大嫌いフラッシュモブで告白されたらどうです?もう断りようがないですよね?沢山の人の協力のもと、沢山の人に見守られながら、毅然とした態度でノーと言える人が果たして何人いるでしょうか。……この例えはちょっと違うか。

まあなんにせよ、卒業シーズン、桜が咲き始めて、泣いている人や、友達と写真を撮る人や、先生に激励されている人がいる中、告白するシチュエーションはたまんねぇです。シチュエーションに酔いしれて軽くトリップできるぐらいですね。僕はそんなのじゃなびかないですけど。

 

とまあこんなところでしょうか。どうです?意外とメリットあるでしょ?ほぼこじつけですが。

出会いと別れのシーズン、貴方も誰かに想いを告げてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

アインシュタインの人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい感じに締めることができましたね。