仮説トイレ

わかられた…

なぜYUIの歌がこんなにも好きなのか〈後編〉

「なぜYUIの歌がこんなにも好きなのか」
後編です。お待たせしました。

 

前編では、YUIを知ったきっかけと、YUIの曲で特に好きな3曲について書きました。

後編に入る前に前編をおさらいしてもらえると、波に乗って読み進められるかと思います…🌊

 

meeeeeeeeen.hatenablog.com

 

前後編に分けたのにも関わらず、どちゃくそ長くなりました。

引き続きあと3曲書きます。ここから。ここからが本題です。ブーストかけていきます。

 


④My Generation

  

My Generation

My Generation

  • YUI
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

YUIは17歳で歌手デビューをしている。
この曲には「Sixteen」「16のアタシ」という文言が出てくるので、デビュー直前の気持ちを書いた曲だと思う。


周りの友達よりも早く社会に出たというところは、私も同じだった。

同級生のほとんどが進学を選ぶなか、わたしは就職を選んだ。


自ら選んだのでどうこう言われてもまぁよかったのだけど、周りが進学して学生という立場に留まるなかで、私は社会に出る覚悟みたいなものを持たなければならなかった。


いくら周りに友達や家族、先生がいても結局その覚悟は自分自身の問題で、誰にも言えずにただ静かに耐えていた。

 

高校3年の一年間をかけてじわじわとその覚悟を持ち、何をするにも「本当に最後。学生という立場は人生でこれで最後だな」と思いながら過ごしていた。

だらだらとやっすい遊びで土日を過ごすのも、古くて汚い校舎も、先生と生徒という関係も、同級生も、後輩も、ぜんぶ、全部をひとつひとつ終わりにしていった。

 

チャイムが鳴り終われば
現実はもっと 早く進んでゆくでしょ?

 

学生生活が終わり、社会人になってしまえば、きっとこんなに平凡な日々を過ごすことはないんだろうなと思った。


毎日なんとなく学校に行って、それなりに授業を受けてさえいれば過ぎていく毎日だったけど、社会に出たらきっとそんな生活ではなくなるよねと思っていた。

 

実際、体感速度は学生時代の倍以上で、本当に早すぎてびっくりする。
LIARGAMEシリーズを、ドラマシーズン1→ドラマシーズン2→映画ファイナルステージ→映画リボーン→スピンオフドラマまで制覇する土日なんて、もう二度と過ごさないのだろう。

 

制服 脱ぎ捨てた16のアタシに
負けたくはないから


うしろ指 さされたって
振り向いたりしなかった

あたしならまだやれるはずだって

 

わたしは16じゃなくて18だけど、この感覚はめちゃくちゃ分かる。18のわたしに負けたくないとずっと思っている。

 

でも考えてみると、普通に18のわたしより今のわたしのほうが断然上なんですよね。出来ることも多いし、経験も増えた。

 

でもなんでずっと18のわたしにこだわり続けているかというと、それは「覚悟を決めた歳」だからだと思う。

過去の自分にすでに勝ってるのにそれでも負けたくないと思うのは不思議だけど。

きっと、覚悟を決めた瞬間がいちばん強いのかもしれなくて、その覚悟の強さに負けたくない。

 

邪魔なんてされたくない
わかっているの 覚悟があれば

いつだって自由よ

 

自由になりたくて仕方なかったんじゃないかと思う。そのための覚悟だったのだろう。

 

YUIがこの曲で1番言いたかったのは「覚悟さえできれば始めから自由」ということらしい。
初めて聞いたときはピンと来なかったけど、こうして自分のことと照らし合わせてみたときに腑に落ちた。

 

YUIが言いたい自由というのは、多分、物理的な意味だけではない。
それに気が付いたのは今になってからだったけど。

 

ひび割れた校舎の壁にもたれて
誓ったの 叶えてみせるから

 

わたしは特に夢がなかった。だからこそ普通に進学を考えていたし、将来のことなんて進学してから考えたらいいと思っていた。


でも強いていえば「自立する」ことが夢だった。

高校を卒業したら必ず家を出たかったし、出るならばもう一切家族に頼らないと決めていた。それは精神的にしんどいことだとは思ったが、だからこそ叶えてみせると思った。

実際、いまはそれを多少は叶えられているのかなと思う。


きっと親の方が早くいなくなるのだから、親に「自分が死んでもあいつならひとりで勝手に生きていくっしょ」と安心してもらえるのがわたしなりの親孝行かなと思っている。
エゴだけど。

 

 

⑤YOU

 

YOU

YOU

  • YUI
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

前後編であげた6曲の中でも、特に思い入れが強い。

この曲は、実家からひとり暮らしの部屋へ引っ越す前日~当日からしばらくの間、無意識に頭の中を流れていた。

 

映画「パラダイス・キス」の劇中歌なので元々はそこで聴いて、頭に残っていたんだと思う。
映画のラストシーンで流れてたけど、そこで主人公の北川景子が期待と不安が混じった顔で外国のアトリエに入る描写が自分とリンクしたのかな。よく分からない。

 

さよなら
あなたを忘れられるほど
素敵な夢などないわ

どんなに
綺麗な灯りともしても
鏡の前 立ち止まる

 

すっごく簡単に言うとこれは夢と恋愛を天秤にかける歌なんだけど、なんで恋愛に全く関係のないひとり立ちの場面にこの歌が響いたのか。

 

 

これを実は今回のブログの主題として掲げたいのですが。

 

結局「あの時、なんで『YOU』だったのか」ということが自分の事ながらずっと分からずにいた。(某事務所の社長みたいになってしまったな)

この記事を書くことでその謎を解き明かしたいという狙いがあった。


で、ずっと、考えてみた。ひたすらにこの曲を聴いて(単曲リピートはサイコパスだとか言われながら)歌詞を何度も読んだ。

 

そこで、曲の中の「あなた」は私にとって「地元・実家・家族・地元の友人」だということではないかなということに気付いた。


地元を出ること、実家から出ることにかなり後ろ髪を引かれていたのだ。
こんなにも平気な顔をしながら。

 


当時、実家には母と2人で暮らしていた。
母との2人暮らしはまあまあ長かった。
姉が転職の都合などでたまに実家に居座ることもあったが、私が11歳のころから基本は2人暮らしだった。

 

私をよく知る人は想像してほしいのだが、この私を産み育てた母である。
私が出ていき1人になったとしても別に大したことないと思えるだろう。


ところが、私が引越し準備を進めていく中で母は
「私もひとり暮らしになるんだなぁ、人生で初めてだ」
「ミルトンちゃんがいなくなって1人でも大丈夫かな」
などと言い始めたのだ。


本来は「勝手に出て行きやがれ」とでも言いそうな母なのだが、何かにつけてそんな不安を吐露していた。
そのことはずっと気がかりだった。

 

母をひとりにして、何かあったらどうしよう。助けてあげられない。

 

そんな気持ちはあった。


だがそこで留まるのは甘えだとも思った。
結局、そちらの気持ちが勝った。

 


そして中学からとても仲良くしていた友人は当たり前のように地元に残った。
県外進学する友人もたくさんいたが、私の引越し先と逆の方向ばかり。

 

ちょっと大袈裟だが、すべてを捨てていくような、そんな思いで出てきた。

 

実際すべてを捨てたわけではないけど、でも、一度家を出たからには泣き言を言って帰るなんてことをしたくなかった。
(姉がそんな感じだったのでその二の舞になりたくないというのもある。)

もう二度と帰ってこないと思って、家を出た。

 


さて。

そのことを思いながら歌詞の続きを読んでみたい。

 

自信なんてないの
きっと誰も同じはず・・・

あなたの横顔
想い出していたの

 

いつまでも
あなたを忘れられないまま
夢の続きを探した

怖いものなんて
なくならないんだ
あたしにもわかってきたわ

うつむいてられないでしょ?

 

怖かったんだなぁ。強がっていたけど。

 

 


そして最後の曲。

 
⑥TOKYO

 

TOKYO

TOKYO

  • YUI
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 


この記事を書くことを決めた後、ひたすらにYUIの曲を聞き倒していた中で初めてこの曲を聴いた。


私が実家を出た日の気持ち。
まさに、その日の気持ちを思い出す。

 

実家を出る前にこの曲を知っていたら、脳内BGMは『YOU』ではなくこの曲だっただろう。

 

とりあえずこの曲は、地元から遠くへ出ていく高校生になったつもりで歌詞のすべてを読んでほしい。

 

住みなれた この部屋を 出てゆく日が来た
新しい旅だちに まだ戸惑ってる


駅まで向かうバスの中
友達にメールした


朝のホームで 電話もしてみた
でもなんか 違う気がした


古いギターをひとつ持ってきた
写真は全部 置いてきた


何かを手放して そして手にいれる
そんな繰り返しかな?

 

つよがりは いつだって 夢に続いてる
臆病になったら そこで途切れるよ


走りだした電車の中
少しだけ泣けてきた


窓の外に続いてる この町は
かわらないでと願った


古いギターをアタシにくれたひと
東京は怖いって言ってた


答えを探すのは もうやめた
間違いだらけでいい

 

赤い夕焼けがビルに途切れた
涙をこらえても


次の朝がやってくるたびごとに
迷うことだってあるよね?


正しいことばかり選べない
それくらいわかってる

 

ぶつ切りの歌詞が痛いほど刺さる。

 

でも、この曲をいまこのタイミングで知ったこと、本当に良かったと思う。


実家を出た日は本当にこんな気持ちだったのだけど、その時にこの曲を知っていたらどこか「『TOKYO』ごっこ」のような気持ちになっていたかもしれない。


何かの真似ではなく、純粋に自分の中の切なさ、寂しさ、期待、不安、孤独…色々な感情を自分できちんと感じられることが出来たので良かった。


この曲を世に出してくれて、過去の自分を受け入れてくれて、ありがとう。YUIは最高。

 

 

 

さてここで、そもそもの話なのだが、私がYUIの話を始めたときに「あれ?YUIって活動休止してなかった?」と思った人もいるだろう。

そうなのです。2012年の年末からYUIは活動を休止しています。


活動休止はたまたまリアルタイムで見ていたミュージックステーションで知った。

 

YUIが最新曲『HELLO』を歌う前に、ステージで「活動を休止します」という旨を伝えた。
あんなに微妙な表情で歌うYUIを初めて見た。元々笑顔は苦手なのかもしれないが、それにしてもなんとも言えない顔をしていた。


その時の私は、勝手に裏切られた気持ちになっていた。

 

あんなに堂々と鬱憤をぶつけるように歌っていたYUIが、あんなに言いたいことをすべて歌にしてきたYUIが、活動休止………………?

 


何があったか知らなかったが全然納得できなかった。

とにかく最後のベストアルバムを聴いてみた。聴けば聴くほど活動休止の理由が分からない。


しばらくして、金髪ショートカットにしたYUIの画像が流れてきた。
どうやらバンド活動を始めたらしい。


裏切られた気持ちのままでいた私は、新しい曲を聴く気になれなかった。

 


だが、この記事を書くにあたって、きちんといまのYUIのことも知るべきだと思った。

その時に知ったのが、この動画。

 

YUI 『MESSAGE from YUI』 - YouTube

 


YUIが活動休止に至った理由やこれまでの活動を振り返って思うことを話してくれている動画だ。


私は、この動画に救われた。

活動休止の理由は、噂では事務所の方針とYUIのやりたいことに相違があり嫌気がさしたからではないかと言われていた。


でも、この動画の中でYUI本人の口から、YUIとしての活動が嫌で辞めたわけではないことを語ってくれていた。

 

YUIは大切に特別に思っているのでそれはちょっとそのまま置いておきたい。」

この言葉が嬉しかった。

 

自分に追いつけなくなる感覚も、限界がきてしまう感じも分かるから、だから、YUIがそう決めたなら良かったと思った。

 

噂に踊らされている暇があるなら本人の言葉をきちんと聞くべきだったと、今更悔いた。

 

そして調べてみるといまは「FLOWER FLOWER」というバンドを結成してそこで歌っているらしい。相変わらず作詞もしている。

 

声も、言いたいことを全部詩にするところも、何も、変わっちゃいなかった。


YUI本人が結婚して子どもができたという環境の変化によって詩の内容も変化しているとは思うが、根本としてのYUIの姿は何も変わっていない。

 

 


改めて好きだなと思った。


そして、私の中のYUIは完結した。

 

 


YUIの曲はとても大切なものだけど、もう縋るようにして聞くのはやめようと思った。


YUIYUIを終わりにしたように、私も過去の私を終わりにしなきゃと思った。

 

過去があるから今があるのは充分すぎるほど分かっているつもりだが、どうしても過去に囚われてしまう時がある。
昔がどうであろうと、今どうするかでしかないのに。

 

過去の自分のことを許したかった。
許したところで全てが無しになるわけではないが、次に進むために自分の中で踏ん切りをつけたかった。

 
具体的にどうこうするわけではないけれど、もう過去のことに引きずられている場合ではない。
進んでいかないと、と思う。


書きながら、YUIの曲が自分で思っているよりも大きな存在だったことが分かった。

 

いままで助けられてきたことに感謝したい。

 

 


あー、上げたくなかったんだよなぁこの記事。
最後にこんなでかい爆弾を投下して2017年は幕を閉じます。

 

いいことも悪いことも、大事にしたり、逆に大事にしすぎると苦しいことは大事にしなかったりしていきたいと思う。

 

おしまい。