100の質問
22. 面食い?
A. はい
「尋常」って言葉、めちゃくちゃ可哀想じゃないですか?
特に変わった点のない・こと(さま)。あたりまえ。並み。ふつう。
という意味だそうで。
でも実際のところ、世間でこの言葉が使われるのは
尋常じゃない
これだけですよ。
まあ高校日本史で尋常小学校という単語があったりだとか、いざ尋常に勝負!というセリフがあったりはするわけだが、そんなん今時時代劇くらいでしか使われないわけで。
つまりこの「尋常」という言葉、現代において「否定されることでしか生き長らえない存在」として生を保っていることになる。
いやぁ、尋常じゃないよ、この仕打ちは。
でも気付いてよかった。
床下は全てのものに等しく愛を注ぎたい人間なので、積極的に尋常を尋常なものとして使っていきたいと思います。
皆も時々この記事を思い出して使ってみてくれ、使うともれなく周りの人に白い目で見られるから。
さて何の脈絡もない思いつきのまくらはこのくらいにして、話の本筋を辿りましょうか。
はっきり言っておくが
床下は
面食いですっっっっっ!!!!
というのも随分前、本当に床下がTwitterを始めて2年くらいの時だからもう7年くらい前の話になるが、ある読み人知らずのTweetがRTで回ってきたんです。
外見はセンター試験
中身は二次試験
これほど床下の心の奥の奥の奥の方まで響いた文言ってのはあっただろうか。
いや本当に、床下の心の中のサバンナ八木が「ブラジルの人聞こえますかーーーーー!!!!!、!!!!」つって「はーい」と返ってきていやホントに聞こえちゃったよ!ってなるくらい響いた言葉なんですね(はぁ)。
メーンの多くは大学受験を経験してると思うのであまり説明する必要もないかもしれないですが、聞いてる感じだと国公立の人は少ないもしくはいなさそうなので、センター試験と二次試験について説明しますね。
国公立大学の受験には大別して二つの試験がありまして、それが先述したセンター試験と二次試験です。
センター試験というのは「大学入試センター」という何やらよく分からない宗教団体が作った統一の試験問題でして、国公立大学を受験する場合は受験必須です。
この試験の一番の特徴はマークシート式というところで、各設問に対して選択肢が用意されており、そこから選ぶ形で回答を行います。
また、選ぶ大学に依らず出る問題が同じという点も大きな特徴です。
神童が行くような有名大学から、果ては酒とギャンブルとセックスにしか興味がないチンパンが行くようなド底辺大学(実際どの大学にも秀才とチンパンはいて、割合が違うだけ)まで、解く問題は同じということです(厳密には受験必須科目の難易度が違かったりするが)。
つまり、チンパンでも勉強すればある程度は解けるような難易度設定になっています。
対して二次試験は各大学が個別で作った試験問題で、基本的にはマークではなく筆記試験です。
数学で言うならキチンと解法まで書かなければいけないですし、国語で言うなら筆者の気持ちを自分の表現で書かなければいけない。
こちらの試験は大学の偏差値によって難易度が大きく異なるのでセンター試験ほど概して言えるものではないですが、自身の筆で答えを書き表さなければいけないことから、センター試験よりも総合的に難易度は上です。
易しいセンター試験と、難しい二次試験、これら二つの試験の得点を合計した値で合否が決められます。
さあここまで説明したとこで、再度読み人知らずのTweetを振り返ってみよう。
外見はセンター試験
中身は二次試験
その通りだと思いませんか皆さん。
少なくとも床下はその通りだと思っています。
一目見るという簡単な操作で大体その人の成りが分かる外見はセンター試験。
これは顔や体型だけでなく、身だしなみや口調や所作という点も入ってきますね。
対して中身は、長い試験時間を取ってより応用的な問題を解かせなければ分からない二次試験。
そして常に結果だけを採点される外見とは違い、その過程(つまり数学で言うなら解法)も見られます。
その人がどういう人間かを知るためには、やはり少し関係を深めないといけないですからね。
また、センター試験と二次試験の合計点で合否を決めるというのはどの大学でも同じですが、その配点比率は大学ごとに異なります。
最難関大学の東大はセンター:二次の配点比率が1:4であり、解くのが難しい二次試験の配点が恐ろしく大きいです。
たとえセンターで満点を取っても二次が雑魚すぎて大逆転不合格という場合があるわけです(逆も然り)。
もちろん、比率が全く逆の大学も存在します。
つまり、外見は最低限見ておいて中身をガッツリ見る東大のような人もいれば、外見ばかり気にして中身はちょろっとしか見ないような人もいます。
次いで、大学受験においてもう一つ恋愛に繋がると床下が思うのは、「足切り」という存在です。
足切りというのはその名の通り足を切ることでして、主に倍率が高まりやすい有名大学で用いられている制度です。
大学側が設けたセンター試験通過最低点(正確には設けてるわけではないけど)を下回った人は、二次試験を受けることなく不合格にする、という制度です。
つまり「簡単な試験である程度点取れてねえ奴がウチの試験受けれると思ってんのか?おとといきやがれ」ということです。
本題に即して言うなら「ある程度の身だしなみが整ってねえと中身を見る気にはなれねえなぁ」というこですね。
どうすか?
めちゃくちゃしっくりくる表現じゃないすか?
センターは最低限で二次はガッツリ見るよ、まあ足切りはあるけどね。という人
センターしか見ませーん!!!二次はいらない!!!!という人
センターと二次どっちも同じ比率で見ます、足切りはありません。という人
いや場合によっては多くの私立大学のように
センターはいらん、二次(正確には二次ではないが)だけ受けて判断する。という人
センターができれば二次もできるはず、だから免除しまーす(所謂センター利用)。という人
個人によって評価の仕方はそれぞれでしょうが、大体皆さんが恋人を探すときの基準はこのうちのどれかに当てはまるんじゃないでしょうか。
床下の周りを見た印象としては、男性はセンターの配点が比較的高く、女性は二次の配点が比較的高いイメージですね。
美男子と野獣♀のカップルはあんまり見たことないですが、美女と野獣♂のカップルはよく見かけますからね(時代はジェンダーフリーなのでこの表現は適切でない)。
かくいう床下はというと、センター:二次が1:2の足切り有り、といったところだと思います。
大体母校と同じような配点比率です。
やはりセンターを見てからでないと二次を評価する気にはなれません、なので面食いなのかなぁと思います。
まあしかし結局大事になってくるのは、各々がボーダーをどのラインに設けているかということで、センターと二次の合計点の合格ラインがどの程度なのかというところがまた大事なわけですね。
ちなみに床下はセンターと二次の合計では判断しません。
センターを通過した人は全員0点スタートで、その後は二次の点数だけで判断します。
これは京都大学のある学部が採用してる手法ですね。
まあ床下の二次のボーダーラインは低めなんですが(心が広いので)。
結論として床下は自分のことを面食いだと思っているのですが、所謂「美女ならオッケー」ということでは無いんです。
床下の中で面食いというのは「タイプの顔かどうか」だと思っていて、例え皆が認める眉目秀麗だろうが容姿端麗だろうがタイプじゃなければ点は低く、例え周りの皆が「あいつは無い」と言うような外見でも床下がタイプなら点は高いということです。
芸能人で例えるなら坂口健太郎さんや蒼井優さんはめちゃくちゃタイプなんですが、阿部寛さんや水原希子さんは逆に全然タイプじゃ無いです。
そういう意味で言うと、世の中の人間というのは誰しも面食いなんじゃ無いのかなぁと思っているんですが、実際のところどうなんですかねぇ。
メーンの皆さんの配点比率も是非聞きたいものです。
ちなみにBase Ball Bearの「Short hair」Base Ball Bear - short hair - YouTubeという曲のMVに出てくる本田翼さんは全国民がタイプのはずです、尋常じゃなく可愛いです。
僕はいま僕のことだけ
僕がいま僕のことだけ
考えられればきっと傷つかないのに
なぜだろう君のことだけ
浮かぶのは君のことだけ
呼び止めて振り向いた君の瞳に
思わず抱きしめそうになった
今回の文章は相棒の杉下右京さんに書いていただきました。