朝、家を出ると玄関に蝉の死骸があった。 「蝉が死んでいるなぁ」と、当たり前のことを当たり前に考えた。 「夏の風物詩」とか「夏の寂しさ」みたいに思考が先へ進むことはなく、汗と共に身体から滲み出していった。 昼、食堂で種類も分からない白身魚のフラ…
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